コンセプト
あなたは「がん」と聞いて何を想像しますか?
「怖い」「逃れられない」「不安だ」…
しかし、がん研究は驚異的に進歩を遂げ、生存率は飛躍的に上がりました。
今や、日本人の2人に1人がかかると言われる「がん」。(*)
それほどまでに「がん」は身近で、特別な病気ではなくなっています。
2月4日は「世界がんデー(World Cancer Day)」です。
日本テレビ報道局では、劇的に変わった「がん」を取り巻く現状を取材。
治療の最前線のほか、「がん」と共に生きる様々な人々を紹介します。
「がん」と共にある人、その家族、友人、そしてすべての人に
勇気と希望をもってもらえるよう、
「がんの先にある未来」について考えていきます。
(*)国立がん研究センターがん対策情報センター「がん登録・統計」2012年データに基づく累積罹患リスク
“はなちゃんの味噌汁”母が遺した想いは9年経った今…
5歳のときに母を乳がんでなくした、安武はなさん。
「食べることは生きること」。
母の千恵さんはがんと闘いながら、幼い娘の“はなちゃん”に“味噌汁の作り方”などを教えました。
それは、残された娘が「1人でも生きていけるように…」との想いからでした。
あれから9年…今年4月には高校生になる、はなちゃん。
あの時、母が自分に残した“想い”を、そして「がん」について、どう捉えているのでしょうか。
news every.で「はなちゃんの味噌汁の“今”」をお伝えします。
(2月2日news every.で放送予定)
がん細胞を“凍らせて”叩く、最新治療の現場に密着
ガンを「切らず」に「凍結」して治す…
千葉県鴨川市にある亀田総合病院で行われている、乳癌の「凍結療法」。液体窒素を通した、マイナス170度の超低温の鍼を刺して、癌と周囲の正常組織を凍らせて、死滅させます。局所麻酔で入院もする必要がないため患者の負担が少なくなりますが、転移がある場合や、がんのタイプや大きさによっては、この治療は適応外になります。
早期に発見すれば、治る可能性が高くなるのは、もちろんのこと、治療法にも選択肢がうまれます。
乳房を失わずに、がんを治す。治療に密着しました。
(2月2日news every.で放送予定)
美容で心をケアする“医療美容師”
がんと戦う人たちは、抗がん剤の副作用による脱毛によって、心に大きな傷を受けています。
“医療美容師”とは、そうした闘病中の人たちが、着用しているウィッグのカットや心のケアなどを専門に行う民間の資格で、現在、約400人が取得しています。
今回、Oha!4では東京・八王子市の医療美容師を取材。闘病している人たちが、病気になる前のように外出したり、髪形を楽しめる機会を作ることで、心を癒やし、少しでも辛い治療をのりこえられる助けになれればと願う医療美容師と、がん患者の交流をお伝えします。
(1月29日予定)
“がん哲学外来”から学ぶ“がんとどう向き合うか”
国が、全国のがん患者に行ったアンケートによれば、がん患者の悩みで最も多いのは、治療に関する事ではなく、将来や死への不安など心の問題だといいます。
今、その問題を解消するある取り組みが注目されています。
それは、順天堂大学・樋野興夫医学部教授が開催する“がん哲学外来”。がん患者らと個別に面談し、前向きに生きるための言葉を処方しようとするものです。がん患者とその家族の心を癒す命の対話とは?
樋野興夫教授と、がんを克服した俳優・小西博之さんを深層NEWSに迎え、“患者、そして家族ががんとどう向き合うか”を考えます。
(1月31日予定)
「がんになっても働きたい…」“現実”と“課題”とは
働き盛りでがんになったとき、どうしたらいいのか。
今ある仕組みをうまく活用して仕事が続けられている正社員の男性、手術のためたった8日間休むだけでも派遣切りに合いそうな派遣社員の女性、職場復帰が難しい中でもどうにか仕事に戻りたいと語る休職中の女性…それぞれの立場を通して“現実”と“課題”が見えてきました。一方で、企業の対策も始まっています。
がんが「不治の病」から「長く付き合う病気」になった今、治療しながら働ける社会にするために何が必要か、取材しました。
(2月2日news every.で放送予定)
がんになった時、どうやって子供に伝えますか?
4年前、乳がんが見つかった女性。悩んだ末、当時中学2年生の娘と小学4年生の息子に
がんであることを告げました。多感な時期。しばらくはギクシャクしながらも
今では、良い関係に変わってきたと言います。子供たちは何に悩み、どう乗り越えたのでしょうか。
小さな子供の中には、親ががんになったのは自分が“悪い子”だったせいだと
思い詰めてしまう子も多いといいます。がんの親と子供を支える、NPOの活動を取材しました。
(2月2日NEWS ZEROで放送予定)
患者自らが“がん”を学び、伝える
闘病中のがん患者やがんを克服した元患者、その家族らが、研究者や医師らとともに最先端のがん研究の成果を学ぶ新たな取り組みが始まっています。
様々な情報があふれる今、何が本当に正しく、役立つ情報なのか?
患者自らが最新の知識を身につけること、そして、それを仲間に広めていくことこそ闘病の最大の武器になると信じ、声を上げ始めた人々の挑戦を紹介します。
(2月3日news every.サタデーで放送予定)
妻にがんを告げられた時、夫がかけたある”言葉”…
都内に住む装花デザイナー・関尚美さん(34)は、去年6月末、胸のしこりが気になって乳がん検診を受けました。結果は悪性、乳がんでした。
医師の告知を聞きながら、関さんはぼんやりと2つの不安を感じました。
死ぬことは怖くないけど、「今までの生活が送れなくなる」「家族や両親に悪いなぁ・・・」
診察後、病院の帰り道、夫に電話をしました。同居して10年、結婚して8年の夫です。
「何か、ごめんね。乳がんだった」
なぜか思わず、謝ってしまった尚美さんに、
「虫歯みたいなモノだから大丈夫。いくら磨いても虫歯にはなるけど、治せばまた使えるでしょ」
考えもしなかった夫の言葉。尚美さんは温かい“何か”に包まれました。
尚美さんは、8月に手術を受け、放射線治療、抗がん剤、ホルモン治療と、現在治療フルコースのまっただ中です。
しかし、家ではご主人が冗談を言って笑わせてくれます。時には、治療の話さえも笑いのネタに・・・。
心が重くなりがちなつらい治療も、笑いが軽くしてくれます。
がんの患者さんは、自分の病気を周りにいえず、二次的な悩みを抱えると言います。それを”虫歯発言”で、飛び越えたご夫妻の姿をCS/CATV/インターネット(日テレNEWS24、Hulu、Yahoo!)の日テレNEWS24にて放送中の「the SOCIAL」でお伝えします。
(1月31日予定)
「一軍復帰が恩返し・・・」胃がんから再起を目指す
チームが25年ぶりのリーグ優勝をした直後、胃がんが見つかった広島カープ・赤松真人選手(35)。
歓喜の中から一転、胃の摘出手術、つらい抗がん剤治療・・・。
筋力はみるみる落ち、練習を再開後にカメラに話したのは「自分の脚じゃない」。
闘病生活を支えてくれている家族、同僚、そしてファンのために・・・できること。
前例のない一軍復帰を目指す赤松選手を取材しました。(2月4日真相報道バンキシャ!で放送予定)
※当日のニュースによっては、放送日が変更になることがあります
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Cancer gift
2015年7月4日に放送をした「Cancer gift(キャンサーギフト)がんって、不幸ですか?」が第6回(2017年度)日本医学ジャーナリスト協会賞優秀賞(映像部門)を受賞しました。
同番組では、「がんになった今の方が幸せ」と語る女性患者を、24歳でがんを宣告された経験を持つ日本テレビの記者が取材。
がんを経験した当事者にしか撮影できない取材記録と、記者自身の赤裸々な闘病記録を通じて、生きること、死ぬこと、そして、幸せの意味を考えました。
日本テレビでは、2月4日の「世界がんデー」に合わせて、この番組の全編動画配信をしています。ぜひご覧下さい。