日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:石澤顕、以下「日本テレビ」)は、クラウド使用の番組制作ワークフロー刷新システム「Alligator(アリゲーター)」の運用を開始しました。

 日本テレビでは、中期経営計画にて「すべての人の働きやすさの実現」を掲げ、『番組制作におけるクラウドシステムの導入等、ポスプロ改革による働き方・コンテンツ制作フロー構築』『デジタル活用による「いつでも・どこでも・誰とでも」をコンセプトに効率的かつ多様性のある働き方を実現』を標榜してまいりましたが、その取り組みのひとつが、「Alligator」です。かねてより運用実験を行い、安定的に運用できることと、業務の効率化に寄与することが明らかになったため、2022 年7月より本運用の運びとなりました。

 従来、番組の編集などポストプロダクション作業過程においては、「スタッフによる収録メディア運搬」や「作業用素材へのデータ変換」などが必要で、番組制作フロー上の大きな負担、問題点となっていました。「Alligator」は、それらの作業を可能な限り省くため、汐留本社の番組制作フロア、各番組のスタッフルームはもちろん、番組制作会社、編集所、アーカイブシステム等を高速光回線等で接続し、番組制作上の様々な素材をクラウド上に取り込み、共有することで、デジタル活用による働きやすさの実現を目指すクラウドシステム構想です。
 初年度は、地上波レギュラー16番組(+配信番組)が、順次参加を予定しています。まだ第一歩を踏み出したばかりですが、すべての制作フローをオンライン上で完結させることを将来の目標とし、さらなる働き方改革の推進にむけて、機能改善、および周辺のシステム連携を進めて参ります。

<「Alligator」現在の主な機能>
●クラウド上で分かり易く映像素材を管理・共有し、必要な素材を適宜プレビュー・ダウンロード
●クラウド上で映像素材を自動でデータ変換し、オフライン編集用、オンライン編集用など、必要なデータ形式の素材を作成
●編集所でオンライン編集用素材を事前ダウンロードし、編集・MA作業を行う
●アーカイブ素材を、電子申請後、人の手を介さず短時間で受け取ることができる  など

以上
日本テレビ放送網株式会社 社長室 広報部