2005年08月11日
日本テレビ、平成16年度字幕放送の実績 民間放送局最高の25.0%(総務省発表)
日本テレビでは、情報のバリアフリーに貢献するため、聴覚障害者の方々に対する字幕放送の推進を進めてきましたが、本日(11日)総務省が発表した『平成16年度字幕放送等の実績』によりますと、日本テレビの平成16年度の総放送時間に占める字幕放送の割合が、25.0%(2,150時間/年間、5時間54分/1日、前年比較25.5%増)と、在京・在阪の民間放送局で最高の数字となっています。
また、字幕放送付与可能な総放送時間に占める字幕放送の割合(系列局制作も含む)も69.5%(前年比較84.8%増)と、こちらも在京・在阪民間放送局で最高の数字となりました。
NNNニュースダッシュ
|
THE LIVE 2005
|
金子茂キャスター、山下美穂子キャスター
(月~金11:30~11:50、土日11:30~11:40) |
今回このような実績があげられたのは、ゴールデン・プライムタイム番組の約9割に字幕を付与したほか、字幕放送が難しいとされていた、昼と夕方のニュース番組(写真左)に、「高速オペレーター方式」(注1)でリアルタイム字幕を付与したためです。
さらに今シーズンからはジャイアンツ戦ナイター中継(写真右)で、「リアルタイム音声認識」の「リスピーク方式」(注2)で、生放送の全試合に字幕を付与しています。今後もこれら独自に開発したシステムで、聴覚障害者の方々のニーズに応えるよう、積極的に字幕付与番組を増やしていきます。
なお、平成16年度の視覚障害者を対象とした音声多重による解説放送は、火曜21時放送「火曜サスペンス劇場」で、年間93時間54分行ってきました。同番組終了後の10月期からも、同枠の「ドラマ・コンプレックス(仮)」で、引き続き解説放送を継続する予定です。
※注1:高速オペレーター方式
放送音声を聞きながら、その内容を文節単位や単語単位で区切ってリレー方式で高速入力し、順に組み合わせて文字データとして出力する仕組み。日本テレビではこの方式により、2001年8月27日「NNNニュースダッシュ」で日本初の全編リアルタイム字幕放送を開始、現在、週あたり約630分間のニュース字幕放送を行っている。
※注2:リアルタイム音声認識のリスピーク方式
音声を自動的に字幕化するシステム。日本テレビでは、字幕専属アナウンサーが放送音声を聞き、字幕に適切な表現や文字数を考慮して音声入力し、出力された内容をオペレーターが校正して字幕に表示する"リスピーク方式"を採用している。これは、野球放送が、アナウンサーと解説者の会話が主であるため、会話文をそのまま字幕化すると読みづらい上、文字数が多く、読む速度に追いつかなくなる。また、「投げた」「打った」といった画面からわかる内容も多く、実況のすべてを字幕表示する必要がない。わかり易い字幕放送を実現するためにこの方式を用いている。
音声入力の様子
|
テキスト校正の様子
|