第495回日本テレビ放送番組審議会は、毎週金曜日の夜に放送している『沸騰ワード10』に関しての合評を行いました。
合評に先立って、民放連の放送基準が一部改定されたことを受けて、日本テレビの番組基準の変更に関する諮問を行いました。そして、委員の皆様から「諮問事項は妥当である」との答申を得たため、常勤取締役会において、番組基準の変更を決定しました。
さて、『沸騰ワード10』は、各業界で話題になっている言葉「沸騰ワード」を調査・解説していきながら、その業界の奥深さや面白さを紐解いていく情報バラエティー番組です。2月12日の放送では、旅行と野菜の2つの業界を取り上げ、ガイドブックに載っていないおすすめスポットや知られざる業界の裏側に密着しました。
- 現地で一週間頑張って撮った映像は、私たちが普段旅行に行っても、そういう瞬間には出会えないものを見せてもらったと思った。
- 北海道と京都という、日本の二大人気観光地でも、少しずれた感じの部分に注目したのが面白くて、全体的に引き締まった感じの番組だと思った。70代の地元の人の言葉が印象的だったが、その人を「生き証人」というのは、90代ならば分かるが、ちょっと若すぎるのではないかと思った。
- タイトル「沸騰ワード」は分かるが、「10」は何かと思った。10個も出てこないし、この番組のコンセプトも含めて、もう少し分かる作りならばよいと思った。
- 美瑛町の映像が素晴らしくて、もっといいテレビを買おうかと思ったが、「貧乏だったから、この里が残った」というコメントで切ってしまっていいのかと思った。スルーしてしまっていて、なぜフォローされないのかと感じた。
- 番組にテンポがあって、大抵の人が知らない日本の良さを紹介してくれるいい番組だと思ったが、司会を含めてスタジオに9人もいるのは多すぎる印象があった。
- 映像が充実するとコメントする人は邪魔で、たくさんいると喋って貰わなければならなくなる。スタジオに戻ると切りたくなってしまうので、どうなのかと思った。
- 美しい背景を見てうれしかったが、いつも小窓が開いていて、笑っている人が見えたり、声が聞こえたり、テロップが出てくる。自分としては、静かに黙って、その場にいるような気持ちで見ていたいと思った。
- インタビュアーが面白おかしくバラエティーみたいにし過ぎているのではないか?外国人にもっと突っ込んで、日本の良さやどんなところに興味を持って来ているのかを聞いてもらったほうがよいと思った。
- ディレクターがワイシャツ姿で冬の北海道を走るのは、一生懸命さを出しているにしても、ちょっとわざとらしいと思った。また、「沸騰ワード10」の意味がよく分からなかった。
- VTRを見ながらスタジオでコメントする作りの番組だが、日本テレビは映像とスタジオのバランスが程良くて「お家芸」に近いと思った。しかし、三部構成の三つ目が何となく食い足りないというか、流している感じがしてしまう。もっと面白く見せられるはずなのに、少しもったいない気がした。
この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。
「『沸騰ワード10』というタイトルは、番組が始まった当初に一つの業界に対して、10のテーマを紹介するという演出をしていましたが、放送を重ねる中で10という数字にこだわる必要がないのではないかとなり、現在は臨機応変に作っています。
ゲストが多いのではないか?といったご指摘も含め、皆様の意見を参考にしていきたいと思っています。」