日本テレビ系1月期新土曜ドラマ「イノセンス～冤罪弁護士～」。有罪率ほぼ100％の日本の刑事裁判で、冤罪を晴らすという奇跡を起こすため、執念と情熱、そして科学を武器に、坂口健太郎演じる弁護士・黒川拓が逆転劇に挑む。そんな拓に振り回される新米弁護士･和倉楓役は、川口春奈。そして、拓に力を貸す科学者･秋保恭一郎役は、藤木直人だ。

今作品の撮影開始間もないタイミングで、坂口・川口・藤木が報道陣の取材に応じた。

--専門性の高い職業を演じる上で気をつけていることや、新鮮なことはありますか？

坂口：
専門用語や弁護士のセリフは大変ですけど、黒川拓という男はそれを日常的に使っているので、拓のように使えるぐらいまでにならないと、と思っています。

川口：
初めて聞く言葉ばかりなので、わからないことがあれば調べて、勉強しています。今後それ（らの言葉）を当たり前のように身につけられるようにと思っています。

藤木：
僕自身が理系人間というか、理工学部に通っていたので、（秋保は）すごく近い人間だと思います。僕は情報工学科だったので物理学科のような実験はやったことなく、わからないところだらけですけれど、ざっとカテゴライズした時に同じジャンルに入る人間だと思うので。科学的な根拠を説明できる役というのは楽しみです。

--演じられるキャラクターの魅力について教えてください。

坂口：
最初台本を読ませていただいた時に、（拓は）一見、ゆるくてマイペースな男なのかなと思ったんですが、冤罪事件に対してすごく熱があるんだろうし、見ていると冷たいけれど触るとすごく熱くて、ちょっとドライアイスみたいな感じです。また、（事件の）検証実験をやっていくのが、人の思いだけではなく科学的に証明するので、観ている方にもすごく楽しんでもらえるのかなと思います。

川口：
（楓は）誰にも物怖じせずに言いたいことを言いますが、意外と真っ当なことを言っていたり、正義感もあります。彼女自身努力して今があるのでぶれない何かがあるだろうし、結構いろんな顔が見られるんじゃないかと思います。

藤木：
（秋保は）人とのコミュニケーションが上手じゃないというか、興味をもっていないです。それは過去のある事件がきっかけになったりするんですけど。今まであまり演じてきたことのないキャラクターなので、そこはすごく興味深いです。

--衣裳に関してはいかがでしょうか。

坂口：
僕はかっちりしているのは法廷のシーンだけなんです。あとはほぼゆるい、本当に弁護士なの？と思っちゃうような衣裳です。そのギャップ、拓の私服のゆるさも見てほしいなと思います。

川口：
（楓は）一番弁護士っぽい、かっちりしている衣裳です。そこも拓と全然違う部分で、衣裳合わせではとにかく「かっこよく見られたい楓」という感じで、いろんなお洋服を選びました。ゆるい時がないし、張り切っている感じです。あと、バッグに入りきらない資料や衣装をいつもキャリーバックに入れています。

藤木：
僕が演じる秋保准教授は科学的な真理を追求することしか興味がない人間で、服に対して興味がないので、ほとんどワンポーズしかないんです。今回、僕はドラマ中衣裳替えなしです。今日何着ようと考えるのも面倒くさいし、買うときにいろいろ買うのも…というのが秋保准教授だと思います。

--坂口さんは主演として現場を盛り上げていく上で、いかがでしょうか。

坂口：
クランクインして数日しか経っていないのですが、現場が常に明るいです。それはスタッフのみなさん、監督、プロデューサーさんの力だったりするんですけど、ゆるく先頭を歩かせていただきつつ、あまり肩肘張らず、楽しく頑張りたいなと思っています。差し入れはたくさん入れます！なるべく温かいものにします。

--このドラマの見どころを教えてください。

坂口：
拓は最初つかみどころのない不思議なキャラクターではあるんですけど、徐々に物語が進んでいくにつれて、拓の苦悩みたいなものも視聴者の方に伝わればと思います。（事件の）検証実験を毎回やっていくので、そこも見所です。

川口：
楓と拓の温度感・距離感です。二人でのシーンが結構あるんですけれど、ウマが合わない感じがあって、でもそれがよかったりとか。全然タイプが違うからこそ面白い部分だと思うので、それを観てほっこりしてもらえればいいなと思います。

藤木：
冤罪は誰にでも起こることなのかもしれないし、そこを拓みたいな弁護士がいて、根気強く、科学的な証明で無罪を勝ち取ってくれるというのは観ていてスッキリするんじゃないかと思います。