“科学実験”教室

イノセンス 冤罪弁護士では
科学実証実験によって
冤罪を晴らしていきます。
“科学実験”教室ではドラマ内の実験や
日常生活で使える科学実験を紹介します。
黒川拓&秋保准教授の
“科学実験”解説
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斜面温暖帯実験

ある山の中腹で発見された遺体の死亡推定時刻が争点に。
平均的に、山の気温は標高が100m上がる毎に約0.65℃低くなる。
しかし、この山では「斜面温暖帯」という現象が発生していた。

特定の地域では、晴れた日の夜、斜面から降りてくる空気と地面からの放射冷却で、地上に冷たい空気の層ができる。その層はある程度の高度で止まる。その結果、山の麓よりも中腹の方が気温が高いという逆転現象が起こる。

拓と秋保たちは気象観測機器をつけたバルーンを使って、その現象を実証。
死亡推定時刻のズレを証明し、既に逮捕されていた被告人にはこの殺害は不可能であることを推定した。