お昼。研修医室はもっぱら進路の話題で盛り上がる。みんなは既に研修終了後の行き先を決めているようだが、諏訪野は広瀬のことで頭がいっぱいで、自分のことを考える余裕がない。
昼休憩を終えた諏訪野は医局へ向かう途中、「諏訪野良太さんですよね」と、男から声を掛けられる。男は『警視庁捜査一課
諏訪野は桜井(山崎一)から広瀬の意外な過去を聞かされる。24年前、広瀬はとある会社から金を盗み、さらに警察官に暴行を働いた罪で、7年間服役していたというのだ…。驚く諏訪野に、桜井は「広瀬さん、冤罪かもしれないんです。金は盗んでいない可能性がある。もしそうだとしたら、取り返しのつかないことをしてしまった…」。自責の念に駆られる桜井は、まもなく迎える定年前に白黒はっきりさせたいと広瀬に接触を試みるも、面会してくれないという。「広瀬さんに、私に、刑事に会うよう言ってもらえませんか?」。なぜ自分が、と尋ねる諏訪野に、「諏訪野先生、広瀬さんの息子さんですよね」――諏訪野に衝撃が走る――!
――24年前、広瀬はビルの警備員をしていた。事件当日、広瀬の夜勤中に、ビルの最上階にある不動産会社の金庫から現金1億円が盗まれた。防犯カメラに、大きなボストンバッグを抱えて出て行く広瀬の姿が映っていたことから、警察が広瀬の自宅を家宅捜索したところ、盗まれた金の一部を発見。その際、広瀬が激しく抵抗し、捜査員の桜井に暴行したため、4月22日、現行犯逮捕されたのだった――。
当時を知る
ついに最終回!明らかになる親子の過去…近づいてくる父との別れ…。医者として、息子として、諏訪野にできることは――!?そして研修医たちが選ぶ研修後の進路は!?2年間の集大成、最後の研修が始まる――!!