技術統括局
編集の力で、
ニュースを
よりわかりやすく
編集
日髙 弓衣Yui Hidaka
2009年入社
人間科学研究科 卒
これまで、ニュース番組や情報番組のニュースコーナーで使われる取材映像の編集などを務め、現在は野球中継、ゴルフ中継でのハイライト編集や新システムの導入及びスタッフ育成を担当。
オンエア直前に仕事開始
カメラマンや記者が取材で撮ってきた映像は、かならず私たちの手で編集されてから放送されます。編集とは、たくさんある素材の中から伝えたい部分を抜き出して、より視聴者に伝わりやすいように人の手を加えることです。私が担当するのは、ニュース番組や情報番組で使われるニュース映像の編集です。番組から、その日に伝えるニュースのリストをもらってから編集を始めるのですが、場合によっては、それがオンエアの1時間前だったりします。短い時間の中で、いかによいVTRに仕上げるかが勝負の仕事です。
限られた時間で最高の編集を目指して
最初は、時間配分に苦労しました。もっとよくしたいという思いから、与えられた時間の中で何度も試行錯誤を繰り返します。けれど、いつまでも時間をかけているわけにはいきません。どこかで割り切らないといけない。オンエアに間に合わせることだけは絶対に守らなければならないからです。時間がないのはつらくもありますが、撮ってきたばかりのニュース映像をすばやく編集し、世の中の人に見てもらえることにはやりがいも感じています。
3倍の時間をかけてしまった初仕事
入社1年目、研修を終えて8月に配属されました。最初の2か月は機材の勉強です。10月から先輩のアシスタントとして仕事を覚え、12月に初めての仕事を任されました。天気予報で使う季節のイベントや花などの映像です。50秒のVTRを作るのに、3時間以上もかかってしまいました。普通は1分の映像を1時間ほどの編集作業で作るので、3倍以上も時間をかけてしまったんですね。ああでもない、こうでもないと何度もやり直しているうちに、何がいいのかわからなくなってしまったのを覚えています。新人の頃はそんなふうに、短いニュースや編集素材があまり多くないもので経験を積んでいきました。
制作と技術が一緒に作る
編集を行うときは、記者やディレクターが方向性を指示します。そのとき私が心がけているのは、自分の意見があればかならず相手に伝えるということです。自分が視聴者だったらどういう映像を見たいのか。いつもそれを考えて素材と向き合い、記者やディレクターと一緒に考えながらVTRを作ることが大事だと思っています。打ち合わせの場できちんと意見が言えるように、日々の情報収集は欠かせません。