事業局
舞台は世界を視野に。
日本文化の
紹介に貢献したい。
イベントプロデューサー
落合ギャラン 健造Kenzo Ochiai-Galand
2015年入社
政治経済学部 経済学科 卒
カナダ出身。大学から日本で暮らし、劇団俳優座を経て、株式会社スタジオジブリに入社。海外事業部で長編作品の海外プロモート全般や経理担当、ジブリ美術館の企画展の制作、イベント事業部でアニメーション原画展の制作などに従事したのち、2015年に日本テレビ入社。グローバルビジネス局イベント事業部でプロデューサーとして主に美術展を担当する。
スタジオジブリから、
視野を広げて転職
前職時代、日本テレビが主催でスタジオジブリが企画協力という立場で、いくつかの展覧会制作に携わりました。その際、企画制作よりも広い視野でビジネス全体を成功に導く日テレのプロデューサーの姿に憧れを抱いていました。ジブリでは海外事業や海外交渉の窓口担当などやりがいのある仕事に携わっていましたが、日テレならば、アニメーションという限られた分野に留まらず、美術全般や演劇、音楽ライブまでプロデュースできるチャンスがあります。それまでの経験を糧に新たな領域でのチャレンジを目指し、思い切って飛び立つ決心をしました。
通常、美術展は3~4年前から企画を決め、スタートさせています。私も入社後はまず、既に上司が立ち上げた企画をプロデュースすることが仕事の中心でした。そして4年目の今、まさに自分でゼロから立ち上げた企画が社内審査を通過したところ。いよいよ本当の意味での私の挑戦が始まります。
自らの意志で美術展をプロデュース
これまで主に展覧会のプロデューサーとして、「バケモノの子展@渋谷ヒカリエ」、「俺たちの国芳 わたしの国貞展@渋谷Bunkamuraザ・ミュージアム」、「ルーヴル美術館展@国立新美術館」や「ディズニー・アート展@日本科学未来館」を担当し、現在は年末の大型企画や、ゼロから立ち上げる独自企画、某大物作家の展覧会などを準備中です。企画立案、予算収支管理、契約条件交渉、協賛作業、宣伝戦略、制作・物流管理、物販や音声ガイドの製作管理など、プロデューサー業務は本当に多岐にわたります。展覧会制作全体の川上に立ち、企画内容や宣伝戦略の立案・実施、世の中へ新しい価値提供を行いつつ、社内外の人脈をフル活用しながら様々な判断を下していく立場。そうやって事業としての最終的な利益率向上を図ることが最大のやりがいです。もちろん、規模や予算の面でもこれまで経験したことのないスケールの醍醐味を味わっています。
諦めず説得。
熱意は必ず伝わるのが日テレの文化
入社当初は社内の人脈も少なく、担当する美術展をPRするにも、調整の難しさを感じました。そこで、社内各部署へと説得に回り、プレゼンを行いました。もともと日テレ社内にはクリエイティブな目線で物事を考えられる土壌があります。そこを共通項として説得できたのは一つの突破口でした。企画内容の面白さに自信を持って、諦めることなく私の“熱意”を伝え続けた努力により、難局を乗り切ることができました。次第に、番組スタッフの方々にも興味を持ってもらえるようになると、情報番組でも長時間取り上げてもらえるようになるなど、一旦構築した信頼関係を大事にすることで社内の人脈も広がっていきました。展覧会PR用の特番制作ではプロデューサーとして1時間番組の制作を担当。「俺たちの国芳 わたしの国貞展」の時には歌舞伎俳優の中村七之助さんとボストン美術館へ、「ディズニー・アート展」では杉野真美アナウンサーとディズニー本社へ取材に行ったことなどが非常に印象に残っています。
日本が誇るコンテンツを
世界に紹介したい
イベント事業部は事業に係る支出と収入を全て管理できる独立採算的な、社内でも珍しい部署と言われています。投資した分を回収し、いかに利益を上げられるかがプロデューサーの腕の見せどころ。自らの意思で企画を提案し、事業として成功させるための方法を考え、実行に移し、果実を得るところまで見届けられるのがビジネスとして大きな魅力です。また、展覧会アンバサダーの選定などと関連して、芸能事務所とのお付き合いやデザイナーなどクリエイティブな人種を含め、社外での豊富な人脈形成も可能です。今後、プロデューサーとしてこの人脈を企画毎にどう活かせるか。私は日本が世界に誇るコンテンツ(日本美術、漫画、アニメ、ゲームなど)の展覧会事業を、国内の巡回に留まらず、海外各地へ展開させて増収を図り、国外における正しい日本文化の紹介にも貢献していきたいと考えています。また、会場全てがVRで構成され、世界各国の有名な美術館の中を回遊できる完全デジタル展覧会のプロデュースにも挑戦していきたいです。