アナウンス部
今という時代を
全身で感じられる
報道キャスター
鈴江 奈々Nana Suzue
2003年入社
経済学部 経済学科 卒
『NEWS ZERO』『真相報道 バンキシャ!』のキャスターを経て、現在は『news every.』を担当。2児の母でもある。
「表現者」としての仕事がしたかった
学生時代はずっとダンスに打ち込んでいました。その経験から将来は、「仲間と作品を作って、それを表現する仕事」がしたかったんです。テレビの仕事もモノを作ったり、表現したり出来る仕事だなぁと漠然と興味を持っていました。そんな時に、日テレが毎年夏に行なっているアナウンサーの仕事が体験できるイベントに参加したんです。そこで、カメラの前に立って原稿を読むことを初めて体験して、カメラの向こう側にいる人に伝えるということが、舞台に立ってダンスをお客さんに向けて表現するという感覚とシンクロして「私がやりたい仕事はこれだ」ってわかったんです。
報道局のアンカーとして
最後にバトンを受け取る責任
テレビのニュースでは、画面にキャスターや出演者しか映っていません。でも、そのニュースが出来上がるまでには取材した記者、編集したディレクター、映像を撮影したカメラマンなど何百というスタッフが関わっているんです。報道のスタッフたちの熱い思いのリレーが見えないところであるんですね。そのアンカーとして最後にバトンを受け取り、視聴者のみなさんにお伝えするのが私の仕事だと思っています。私のモットーですか?「知ったかぶりをしない」ということですかね。多くのニュースを扱う中、わからないことも当然でてきますが、そんな時は担当記者に徹底的に聞くようにしています。わからないことは恥ずかしがらずに聞く!これが鉄則です。
「今という時代を全身で感じられる」
ニュースキャスターの一番の魅力は、「時の人に会える」、「時の場所に行ける」ということに尽きると思います。総理大臣に質問をしたり、オリンピックで金メダルが決まる瞬間に立ち会えたり、ノーベル賞を受賞した山中伸弥さんにインタビューをしたり…その時もっとも注目されている人に自分が直接会って話を聞くことができる。「今という瞬間、時代を全身で感じられる」というのはキャスター冥利に尽きますね。それと報道はニュースからスポーツ、エンターテインメントまであらゆる分野がフィールドなので、枠にとらわれない幅の広さも大きな魅力だと思います。なんでもやってみたいという好奇心旺盛な人にはぴったりですね。
母親として、そしてキャスターとして
産休を取って出産しました。復帰するときに「子育て」と「仕事」って両立できるのかなって正直不安になったんです。でも、日テレは本当に温かい会社だなって思うんですけど、アナウンス部の上司や番組のプロデューサーたちが「この番組のこの時間帯なら仕事と子育てどっちも大丈夫じゃないか」と相談に乗ってくれて…。今は『news every.』を担当しているのですが、産休で育児しかやっていなかった時よりも育児を大切にできていて、逆に仕事も子供を産む前より大切にできています。今の目標は女性として、母親として知識の幅を広げていって、そういった切り口のニュースを届けていくことです。