技術統括局
誰かの思いを切り取り、
全国の視聴者に届ける
カメラマン
髙木 静香Shizuka Takagi
2013年入社
環境情報学部 環境情報学科 卒
入社後の4年間はコンテンツ技術運用部でデータ放送を担当。スポーツ、バラエティ、情報番組などのデータ放送制作・運用、設備の管理を行う。2017年より、カメラマンとなる。
必要なのは反射神経
私はいま、『ヒルナンデス!』『バゲット』『世界まる見え!テレビ特捜部』などの番組でカメラを担当しています。通常、スタジオで収録するバラエティ番組や情報番組では4〜6台のカメラを使って撮影をしています。意外に思えるかもしれませんが、どのカメラが何を撮るかはそれほど厳密には決まっていません。おおよその役割だけがあらかじめ割り振られており、それ以外は番組の流れを察知しながら、各カメラマンが撮るべきものを判断しているのです。そういう意味では、反射神経が必要な仕事だと思います。いま視聴者は何を見たいのか、他のカメラは何を撮っているのか、自分のいる場所から狙えるのは何なのか。そうしたことを瞬時に判断しながら、よりよい画を撮影するのです。
自分なりにカメラで切り取る
目の前で起きている出来事や誰かの思いを自分なりに切り取って、多くの人に届けられるのがこの仕事のやりがいです。自分なりに切り取るとはいっても、それはアーティスト的な感覚だけではありません。番組作りは多くのスタッフとの共同作業です。みんなで作り上げているのだということを忘れずに、自分の役割の中でベストを尽くすように心がけています。私の周りには、画を見ただけで「あの先輩が撮った画だ」とわかってしまう先輩方がいらっしゃいます。カメラマンとしてのこだわりが、撮影した画からにじみ出ているのです。いつか私もそんなふうに、私なりの個性を出せる画を撮ることができたらいいなと考えています。
チーム全体でいい番組を作る
日本テレビの特徴はチームワークの良さにあると思います。もちろん意見が食い違うこともありますが、それぞれがお互いの仕事を尊重しながら番組を作ろうとしているのです。私の周りにも、それぞれの仕事に対して一生懸命に取り組んでいる人たちがたくさんいます。そんな仲間の姿を見ていると、「この人たちと一緒にいい番組を作りたい。そのために私ができることを考えて、最大限に力を尽くしたい」と感じるのです。また私自身も、周りから「この人に協力してあげたい」と思われるよう、チームのモチベーションを上げる仕事をしなければと思っています。
女性だけで番組を作ってみたい
私は音楽や舞台が好きなので、今後は歌番組やミュージカル収録の撮影にも挑戦したいと考えています。そうした現場ではカメラ割りがきちんと決められているため、いま担当しているバラエティ番組とは違うノウハウが求められます。スポーツ中継やロケも同様で、一人前になるためにはさまざまな現場で経験を積まなければなりません。いつかオリンピックやサッカーW杯のように、世界中から注目される大会も任せてもらえたらうれしいですね。最近の現場には、技術職の女性がどんどん増えてきています。女性による女性のための番組を、女性スタッフだけで作ってみたいという気持ちもあります。