新しい取り組み
Initiative
02
mixta(ミクスタ)
スマホアプリや撮影ユニットで、
あこがれのあの人と一緒にいるような体験を。
日本テレビの研究開発から始まったミクスタ。AR/VR/MRなどのXRと呼ばれる先端技術を使って、テレビ番組の視聴者やイベント来場者に楽しんでもらう企画を数多く手がけています。どのような経緯で事業がスタートし、どのような未来を見据えているのでしょうか。
WHAT
テレビ番組連動型のスマホアプリ「mixta AR」
体験型のAR撮影ユニット「mixta Shot」
mixtaは現在2つのサービスを展開中です。1つはスマートフォン向けARアプリ「mixtaAR」です。ユーザーは様々な種類のARコンテンツを、自宅の床やテーブルの上に表示させることができます。「テレビ番組との連動機能」が他のARアプリにない特徴で、音楽特番「THE MUSIC DAY」では出演アーティストをオンエアの楽曲に合わせて表示したり、「24時間テレビ」では番組出演者のARコンテンツをチャリティコンテンツ販売して収益を寄付するなどの活用をしています。もう1つは上記ARアプリを発展させた体験型撮影装置「mixta Shot」です。ユーザーは大型モニタの前に立つと、モニタに映った自分の隣に表示されるタレントやスポーツ選手などのARコンテンツと一緒にいるような体験ができ、動画などを撮影することができます。日テレの夏イベントや映画のプロモーション等で活用中です。
WHAT
WHY
テレビで見ているタレントやアーティスト、
スポーツ選手が自分の目の前に登場するような
未来の体験を実現したい
mixtaは2018年に日本テレビの技術統括局が取り組んでいた「日テレ Mixed Reality」という研究開発が元になっています。「テレビの楽しみ方を拡張する未来」というテーマでMRスマートグラスを使用したデモを制作し、社内外の方々に体験していただきました。そのデモが非常に好評で、社内からは「早く番組やイベントで実現したい」との声があがりました。特に3Dスキャンされたプロ野球選手や音楽アーティストが目の前に登場するデモは体験者の誰もが笑顔になるものでした。 この体験を現在普及しているスマホやタブレットでいち早く実現しようということで、2019年度からmixtaという名称で本格的にサービスを開始しました。
INNOVATION
日テレグループのノウハウを結集して
「皆が喜んでくれる、皆が使ってくれる」モノを
日本テレビの新規事業には様々な形があり、外部と連携して推進していくものもあれば、社内リソースを最大限に活用するものもあります。その中でmixtaは、アプリケーションの試作・開発設計からARコンテンツの撮影・加工・編集、さらには撮影装置の筐体製作までを日テレグループ内で行うことで、これまで放送分野で培った技術や経験を活かし、世の中の人々を楽しませ豊かにするサービスを生み出したいと考えています。新規事業は常にうまくいくとは限りませんが、だからといって挑戦しないと未来は開拓できません。チャレンジした者だけが経験値が上がりノウハウを蓄積できます。日本テレビでは「新規事業部」が新設されるなど、新しいチャレンジを支援する仕組みや人材が、ここ数年で急速に整ってきており環境は万全ですので、あとは全力で実行あるのみです。
Future
コロナ禍だからこそ
次世代型のコミュニケーションを目指して
mixtaにおいても新型コロナウイルス感染症拡大の影響は決して小さくなく、大規模イベントの中止や延期が、当初の事業計画を大きく狂わせてしまいました。その一方でエンターテイメント業界では、ファンとの直接の交流が難しい中で新たな体験やコミュニケーションの手法が求められており、XRを活用したサービスに注目や期待が集まっています。mixtaチームは今後も「あこがれの人に会いたい」という人々の普遍的な欲求を満たすことを軸に、未来のスマートグラス時代に向けて最先端の技術を組み合わせた開発、サービス展開を続けていきます。