2019年3月19日(火)
東京都立荒川商業高等学校(東京・足立区)

今回は初めて高校の定時制課程に伺いました。3月も下旬でしたので、すでに4年生は卒業し、集まってくださったのは1~3年生の約25人の生徒でした。東京都の公立の学校が推進している「セーフティ教室」の1コマとしてお招きいただいたのですが、生徒の中には70代の大先輩の姿もあって、講師側の私たちも、いつもとは違う緊張感を味わいました。


校門前の桜のつぼみもまだ固かった3月

日の入り直後の夜6時からの授業。昼間に仕事をした後に学校に駆けつける生徒もいるとのことで、忙しい毎日の中のとても貴重な1時間を割いていただきました。今回お申し込みをいただいたのは、養護教諭、いわゆる保健室の先生からでした。とても意外に感じましたが、先生曰く、「生徒たちはダイエットや性のことなど健康に関する誤った情報をうのみにして実行し、心身に悪い影響を与えてしまうことも少なくなかった」とのこと。「今回の授業で、情報がすべて正しいわけではないという気付きを、初めて得ることができたと思う」と言って頂きました。確かに、インターネット上には、健康や医療に関する情報があふれています。そこから適正な情報を取り出すのは至難の業と言っても過言ではありません。情報を見極める力は一朝一夕に身につくものではありませんが、私たちの授業は、そんなところにもニーズがあるのかと、身が引き締まる思いでした。

授業では、夕方のニュース番組を例に、ミニドキュメントの動画をお見せしています。「色々大変だと思った。もう少しテレビを見る」と感想を寄せてくれた生徒がいて、その率直な感想がなんとも嬉しく思えました。当日は7~8人の先生も、私たちの授業に耳を傾けてくださいました。また、授業終了後に、熱心に質問をしてくれた生徒もいました。少しでも何か皆さんのお役に立てるものを、この授業を通じてお渡しできていれば幸いです。

応募・お問い合わせはこちらから

*日程や年間実施回数などの都合により、お受けできない場合もございます。