情報の海の泳ぎ方

この日は「学校」とは違う場所を訪ねました。日本橋人形町にある施設「エヌフィットキャリアカレッジ日本橋」です。ここでは、障害者総合支援法に基づいて、就労移行支援や自立訓練が行われています。パソコン実習やコミュニケーションスキルなど、様々な授業が日々行われていますが、月に一度、企業等から講師を招いて特別講義をするとのことで、今回、私たちがお招きいただきました。

ビルを入って扉を開けると、着席しているのは大人の方々です。事前に打ち合わせをした際、担当スタッフの方から「最年少で18才。それから30代、40代、50代の方までいますが、皆さん、活溌な方が多く、意見もどんどん出してくださいますし、私たちスタッフもサポートします」と心強い言葉をいただいていましたが、やはり緊張しました。

しかし、ひとたび講義がスタートすると、緊張は瞬く間にほぐれていきました。わずかに陽光が差し込む部屋、利用者の方とおしゃべりもできる程度の近い距離。一人一人と目を合わせ、表情を読み取りながら進めるうちに、場はあっという間に和やかなムードになりました。摸擬取材形式のグループワークも、講師と利用者のやりとりだけでなく、利用者同士のやりとりも活溌に行われ、非常に賑やかに時が過ぎていきました。

最後に一言ずつ感想をいただきました。一部をご紹介します。

• 「今日の講義を聞いて、情報の判断は大事だなと思いました」
• 「わかりやすくて楽しかったです」
• 「グループワークは、どんどん謎が深まり、予想と違う結末で面白かったです」
• 「人と人のぬくもりを大切に、ちゃんと会話をしていきたいと思いました」
• 「情報の核に触れられたという喜びがあり、楽しかったです」