2019年11月1日(金)
国府台女子学院高等部(千葉・市川市)
広い講堂に、これだけの生徒が集まると圧巻です。国府台女子学院高等部の1年生、約300人が私たちの講義に耳を傾けてくれました。
「情報の海の泳ぎ方」では通常は、「事実の確かめ方」を体感してもらうためのグループワークを行っています。しかし、この日は参加人数が多く、かなわなかったことから、スポーツ実況のプロフェッショナルでもある田辺研一郞アナウンサーが登壇し、特別講演を行いました。
スポーツ実況は、目の前のことを言葉にするだけで務まる仕事ではありません。田辺アナウンサーは、選手や監督への長年の取材エピソードや、作成した取材メモの管理方法について紹介。実況では、その取材で印象に残った言葉などを温めながら、担当する試合の状況を調べに調べ、さらに直前には、試合の進行を想定して準備を重ね、そして、野球であれば、その選手がヒットを放った瞬間など、最も効果的なタイミングで準備してきた言葉を発する。そんな実況の醍醐味について語りました。また、他のメディアが報じたことを鵜呑みにせず、必ず自分で取材して確認を取ること、そのほか、自身の仕事の信念なども披露しました。
授業後、少しの時間ですが、生徒と会話をしていた田辺アナウンサー。何を話していたのか尋ねると、「妻の誕生日を聞かれました」(!)と。「ネットに載っている情報が正しいのか確認しに来たんですよ。妻の誕生日を確認して、『やったー、裏を取った』って喜んでいました」とのこと。授業で聞いた内容を早速実践する、素晴らしい吸収力でした。天晴れ、です。