2020年9月15日(火)
流山市立八木南小学校(千葉・流山市)
授業の10日ほど前、秋と言えど、まだ燦々と照りつける太陽のもと、私たちは先生との打合せのため、八木南小学校を訪れました。
「情報の海の泳ぎ方」で初めてのオンライン授業を、どのように行えば児童に楽しんでもらえるか。これは、いわば、私たちと学校との「挑戦」でもありました。新型コロナウイルスの影響で、私たちは、ようやくオンラインを活用した授業をはじめたばかりの”ヒヨコ“。一方の学校は、オンラインを行うのは初めてという、いわば”卵“。ヒヨコと卵で、最大限智恵を絞り、力を合わせてトライすることに決めたのです。打合せでは、PCやプロジェクターの接続や配置を検討し、実際の会場となる体育館で接続テスト。照りつけていた太陽もすっかり傾き館内が薄暗くなったころ、「これでいけそうですね!」ようやく実施に向けての光が見えました。
当日、私たちは社内の会議室。児童は学校の体育館。その間をインターネットでつなぎます。5年生と6年生が体育館に続々と入ってくる様子がモニターを通じてわかりました。「テレビのニュースを見るよ、という人はどのくらいいますか?」と尋ねると、大勢が手を挙げてくれるのも、手に取るようにわかりました。この「情報の海の泳ぎ方」をせっかく聞いてもらうなら、コミュニケーションも大事にしたい。そのような思いから、私たちが一方的に話し続けるのではなく、適宜、カメラの向こうの児童に呼びかけ、児童にはPCのカメラに向かって発言してもらうようにしました。この試みは大成功。「摸擬取材ワーク」では、挙手をした児童が次々にカメラの前に現れ、活発なやりとりができました。
本音を言えば、対面で行いたい授業。私たちも、先生方も、歯がゆい思いを抱えながら、それでも、今できる方法で、児童の力になりうるものを提供し続けたい。また、社会がこうした状況だからこそ、適正な情報を選択できる力を身につけることが大事だという信念のもと、今後も、そのときに取り得る最善の方法でこの授業を実施していきます。