2022年4月12日(火)
聖マリアンナ医科大学(神奈川・川崎市)
医学部の新入生オリエンテーションにお招きいただき、「SNSの誹謗・中傷対策」というテーマでお話をしました。誹謗・中傷対策と言うと受け身な印象になりますが、自分を守るだけでなく、上手に発信するためのポイントも含めてSNSとの良い付き合い方を考えるという内容の1時間でした。
冒頭、よく利用するSNSを尋ねたところ、TwitterとInstagramに多数の手が挙がりました。いまやSNSはコミュニケーションツールとしても、情報収集のツールとしても欠かせない存在になっています。しかし、不用意な情報発信によって炎上を招いては、肝心の勉学に勤しむことができなくなってしまいます。この日の受講者は1年生、約120人。危険性をリアルに感じてもらえるよう、医療関係者が招いた炎上事例や、昨今出回った新型コロナウイルス感染症をめぐる偽情報の事例も交えながら、危機管理のポイントをお伝えしました。
通常の「情報の海の泳ぎ方」は、情報の受け手側に立ち、適切な情報を「見極める」ことを主眼にしたものですが、その考え方は、実はそのまま「発信する」際の注意点に置き換えることができます。医学部生は将来医師になり、適切な情報の発信を、社会から求められる立場になります。そのスタートとして私たちの今日の話を活用していただければ嬉しい限りです。