Huluエピソード1シアター
世界80の国と地域が注目するトルコドラマ
『オスマン帝国外伝 ~愛と欲望のハレム~』、
トルコ版“大奥”と呼ばれる“ハレム”を舞台に、
女同士の嫉妬、裏切り、蹴落としを描くメロドラマ!
女性ばかりが集まる社会での「マウンティング」。
嫉妬や裏切り、蹴落としあい…。
大なり小なりそんな環境を味わったことがある女性が、
この類のドラマを楽しめないわけがない。
その名は、
『オスマン帝国外伝 ~愛と欲望のハレム~』。
このドラマの見どころについて、
他国ドラマとの違いなどを交えながら紹介していく!
©Tims Productions
東洋と西洋の文化が出会う国「トルコ」。
歴史の授業で必ず耳にする「オスマン帝国」。
このドラマの舞台は、そんな壮大な歴史絵巻の中。
大河ドラマなみのスケール!じっくり腰を据えて拝見しなくては…
いやいやそんなことは皆無です。
帝王学を学び、教養、マナーも身につけたスレイマン皇帝。
そんなお方が、ある女性に廊下で一目惚れし、ポーっとなった瞬間、
歴史が動いた…。そしていかに二人が結ばれていくか?そんなシンプルな
男女物語としても楽しめます。
その皇帝を魅了した美人・ヒユッレムを演じる女優は、
トルコ版GQマガジン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた女性。
©Tims Productions
さぁ、あなたはその女性の魅力にメロメロにならず、
ちゃんとドラマの筋を追うことができるんでしょうか??
(大げさですね。すいません)
今回のHulu 傑作シアターでは、物語のすべての発端となる第1話、
そして第2話の特別編集版をお届けいたします。
放送では、皇帝と美人の出会いを中心にご紹介いたしますが、
Hulu配信版は、国を動かす皇帝、という別の顔もたっぷり見られますので、
放送、配信の両方でお楽しみください!
(text: Hulu原園明彦)
階級社会のトップに上りつめていく快感!
本作は、歴史に残る大躍進をした、
第10代皇帝スレイマン時代のオスマン帝国を舞台に、
後宮「ハレム」(日本でいう大奥のようなもの)で巻き起こる
女同士の権力争いをドラマチックに描いたドラマである。
家族を殺され、自暴自棄になりながら「ハレム」に連れてこられた
主人公のアレクサンドラ。
このドラマでは、彼女が女だらけの階級社会で
どう生き残っていくか、が執拗に描かれる。
この手のドラマは、多く存在する。
嫉妬、陰謀、裏切り、復讐…
これらのドラマの大体が、同様のエッセンスを含んでいる。
こんなに多く存在する女の執念ドラマが、
なぜすべてが例にもれず毎回楽しめるのか?
その理由こそシンプルで、
“現実世界でもこれに似たことが頻繁に起こる”からだ。
女性は嫉妬深く賢い生き物。
女性ばかりが集まる社会では、「マウンティング」と呼ばれる
“自分が一番でいたい衝動”が生まれ、
結果、嫉妬や裏切り、蹴落としあいが生じてしまう。
いつの時代でも、後宮でも現代社会でも、
女が集まると、同じようなことが起こる。
大なり小なりそんな環境を味わったことがある女性が、
この類のドラマを楽しめないわけがない。
ただ、不遇な過去を背負っているにも関わらず、
アレクサンドラの野心の強さには感服する。
歴史に残る強く残酷なスレイマン皇帝をあっという間に虜にしたアレクサンドラ。
なんの後ろ盾もない彼女が、
女同士のバトルロワイヤル「ハレム」内で
どう生き残っていくのか?どこまでのし上がれるか???
決してサブキャラに回らない登場人物の強さ
次に、魅力としてあげたいのは、
アレクサンドラ以外の登場人物のキャラクターの濃さ。
強く頼もしいスレイマン皇帝に、
自分が一番の妻で居続けたいスレイマン皇帝の妻のマヒデブラン妃。
マヒデブランをなぜか異常に応援し、
アレクサンドラの邪魔をするスレイマン皇帝の母、ハフサ。
まだ5歳なのに自分が皇太子だということを自覚し、
大人に傲慢な態度をとる皇帝の息子ムスタファに、
皇帝が幼いころから使えている側近のイブラヒム。
アレクサンドラを中心にストーリーが動いていく中でも、
その周りにいる人物たちが決してサブキャラになっていないのが
歴史ドラマの面白い点である。
みんなで歴史を築いていく、動かしていくのだ。
一人の女性の陰謀・戦略・ラブドラマだけでは
決してこの壮大さにはならないだろう。
他では見られないトルコドラマ独自の描写
美しいオスマン帝国の宮廷の様子、
ドレスやアクセサリーなどの装飾品。
これらはアメリカやイギリスドラマでのそれとは
デザインがやっぱり少し違う。
本作のほうが、エキゾチックでアジアよりに見える。
皇帝を魅了したアレクサンドラたちのダンスなども、
アメリカドラマでよく見るダンスとは全く違う。
見たことのない類のダンスで筆者はすっかり見入ってしまった。
これまで私たちが見てきた海外ドラマとは
一味違う演出が楽しめるのも、またこのドラマの魅力である。
以上が、ドラマ『オスマン帝国外伝 ~愛と欲望のハレム~』の
見どころだ。
いわゆる海外ドラマとはちょっぴり違った斬新さを感じられる
今話題のトルコドラマをぜひチェックしてもらいたい!
(text:伊藤ハルカ)
伊藤 ハルカ
週に20本、年間1500本以上のアメリカドラマを観る、「日本一アメドラを観る女子」。「アメドラ界のデーブ・スペクター」を目指し、アメドラコラムニストとして幅広いメディアで活躍中。