ある有名なアクション映画スターが質問されました。
「これまでに何度、全世界滅亡の危機を救ってきましたか？」
それに対して彼は「数え切れないぐらい！」と、とても嬉しそうに語っていたことを思い出します。

なぜ人は全世界滅亡が好きなんでしょうか？　なんて書いている私も大好きですが。

今回、全世界滅亡の危機を救うべく奔走するのはこのお二人！

ドラマのお約束として「対比」構造があります。
この対比、つまり男と女、ベテランと若さ、冷酷と情のアツさ、生と死…が視聴者の心をゆさぶる源です。これらの要素が組み込まれたドラマを見ると、ヒトは「面白かった」という感想を口にします。

人里はなれた局地の海洋で長期の演習を行い、いざ帰国となった時、世界は原因不明のウイルスでまさに滅亡間近。大統領に連絡しても、代理の方に驚愕の事実を口にされ、さぁ大変！
人類の未来を左右するのはこの船にのこされた乗組員のみなのか！！どーする人類！
いや、どーするマイケル・ベイ監督！！

そうなんです、このドラマの製作総指揮が映画『アルマゲドン』『トランスフォーマー』のマイケル・ベイ監督。
彼が初めて製作総指揮をつとめたテレビシリーズがこの「ザ・ラストシップ」。その第1話なので、監督の力の入れようが半端ではありません。今風にいうと「マイケル、半端ないって！」ですね。

とかく、マイケル・ベイ監督作品というとアクションシーンがクローズアップされますが、同時に彼はわかりやすく人間関係を描くのも上手です。なぜなら先ほどの「対比」の見せ方がうまいんだと思います。

さぁ、この「ザ・ラストシップ」。
どんな対比が、どうもつれて、どう裏切られて、どう解け合って、我々を魅了してくれるんでしょうか？マイケル・ベイ監督だけに、期待してしまいますね。

もちろんアクションシーンも手抜きなし！
第1話からヘリコプター飛びまくり、爆発上等。ドラマを盛り上げます。

世界滅亡の危機にハラハラしながら、「やっぱり！」なのか「えー！！！」なのか、存分に感情を揺さぶられて楽しんでください。

第2話以降はHuluでどうぞ！

(text: Hulu原園明彦)