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神はディテールに宿る。
日本語吹替版で遭遇する「職人技」…ここだけの話です。

日本語吹替版、何気なく見てませんか?
その制作の過程で、こんな職人技が冴え渡り、よりドラマが面白くなってるんです。

普通の不良少年少女がある日突然、超能力を持ってしまい、その能力が「いろんな意味で凄い」ために、生死をかけた事件に巻き込まれていく学園もの!

…だけじゃないんです(笑

このドラマは「ちょっとエッチでおバカな」内容、そして思春期の悩みもほどよくブレンドされていて「うーん、ドラマだなぁー!」という満たされた気持ちにもなる不思議な構成です。

© 2009 Clerkenwell Films

写真からは想像できませんが、実はエッチな要素をここまでセンスよく組み込んだドラマはあまりないと思います。

海外ドラマは、第1話が市場に出ると、その反応次第ではすぐに打切りになったりする厳しい世界。続きを制作するために、第1話にどれだけのアイデアとクリエイティブがつぎ込まれているかは、想像できますよね。

その所為か、ドラマによっては冒頭から「不自然なベッドシーン、暴力シーン」が台本に練りこまれ、少々興ざめしてしまう作品もちらほら。

(どんなドラマでも徹夜し、涙しながら仕事するスタッフの血と汗の結晶でつくられているはず…なのであまり冷たいことは言いたくはないのですが…)

そんな中この「ミスフィッツ」は第1話からごくごく自然にエッチなシーンやセリフ、そしてバイオレンスが盛り込まれ、不良少年少女だけが持つ「テレビドラマに相性抜群の」ヤンキーテイストも絶妙です。

お待たせしました、このコラムの冒頭で触れた「職人技」とはこの「ヤンキーテイスト」のさじ加減であります。

写真右端の女性(ケリー)はオリジナルの英語も訛りがはいっており、それがなんとも言えない微笑ましいキャラになっている人。
そのケリーを日本語で吹き替えるにあたり、単なるヤンキー言葉を並べるのではなく、絶妙なイントネーションの変更を施し、架空の方言とでも言いましょうか、実に味のあるキャラになっております。

確かにここで●●弁を持ち出すと、その言葉に特別の意味が生じるので職人としては不完全燃焼…でしょう。吹替録音の現場であれこれ試した結果、和製ケリー、いや「毛利井さん」が誕生しました。

今回、紹介しますシーズン2の第1話でもケリー大活躍です。

『神はディテールに宿る』

その言葉通り、こだわった内容のヤンキーテイスト。
もちろん毛利井さん、エッチなセリフも妙なアクセントで喋っておりますので、期待通りです。
そちらもお楽しみに!

ケリー以外の出演者の吹替も実にハマっていて違和感がないので、
最初に吹替版で見た私は、もしイギリスで彼らに遭遇したら日本語で話しかけてしまいそう…んなわけないですね(笑)

シーズン1よりも、さらにおバカでエッチ、いやセクシーなシーズン2の第1話をどうぞお楽しみください!

そして続きはたっぷりHuluでどうぞ!
シーズン5まで全話配信中です。

(text: Hulu原園明彦)

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