サルヴァトーレ フェラガモ
Salvatore Ferragamo(1898〜1960)
1898年、イタリア南部のボニート村に生まれる。
幼少の頃から、向かいの靴屋の仕事に興味を示し、遊びたい盛りに飽きもせず職人の手元を眺めていた。
様々な靴屋を渡り歩き、技術を習得。12歳で自宅の一角にカスタム・メイドの靴屋を開く。その後、渡米中の兄達の誘いや、機械を使った靴の大規模製造を夢見て、15歳でアメリカに渡る。
しかし機械が吐き出す、自分だったら到底作らない代物の靴に失望する。手作りにこだわる彼は、靴職人の腕を生かす修理店を開き、当時勢いのあった映画産業に関わっていく。
彼の靴は女優らに愛され、事業も拡大するが、世界恐慌やトラブル等で破産することになる。
靴職人の原点に返った彼は、イタリアに戻りフィレンツェに、フェラガモの工房を開いた。
その後も彼は、機械化は一部分にとどめライセンス化せず、あくまで“人間の手”にこだわり続けた。
1960年、家族に見守られ62歳で息を引き取る。