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喰いタン2

2007年4月期 土曜ドラマ
ストーリー

第1話「秘伝のラーメンを食いつくす!」

2007年4月14日放送

美味しい料理を味わいながら世界中を周っていた“喰いタン”高野聖也(東山紀之)が、何者かから送られた封筒の中を見て、日本に帰ってきた。封筒の中に入っていたのは、聖也もかつてその味に感嘆した横浜のラーメン店『あかつき』の特別半額券。横浜に到着するやいなや、その半額券を無くした聖也は、気を取り直して懐かしの『ホームズ・エージェンシー』に行ってみることに。

ところが、事務所は閉鎖されており、窓から垣間見える内部は無人。首をひねりながら商店街にやってきた聖也は、目的の場所である『あかつき』で、殺人事件があったと知った。現場にいた桃(京野ことみ)、五十嵐(佐野史郎)らの話によると、被害者は店長。店内からは秘伝といわれるタレの容器が消えていたことから、犯人がライバル店の関係者という可能性も浮上していた。

そんな中、『ホームズ・エージェンシー』が解散したと知った聖也は、まず金田一少年(須賀健太)を捜し出して事情を聞いた。だが、金田一少年は、最初こそ笑顔を見せたが、中学受験で忙しいと何やら冷たい返事。

次に、健康飲料のセールスをしているスーツ姿の涼介(森田剛)に会った聖也は、ようやく事務所解散の原因を知った。その口ぶりから判断すると、『ホームズ・エージェンシー』は、涼介と京子(市川実日子)の喧嘩が原因で空中分解してしまったようなのだ。しかし涼介は、今回発生した『あかつき』の事件に関しては関心を抱いているようであった。

オーナー(伊東四朗)から事務所の建て直しを頼まれる中、聖也は、山内署長(伊東四朗=二役)に、『あかつき』の事件での捜査協力を求められた。聖也が注目したのは、被害者が持っていた10軒のラーメン店の名前が書かれたメモ。聖也は、涼介と京子を仲直りさせるためにも、3人でラーメン店巡りをしようと考えたが、二人はすでに新しい生活を始めており、聖也の誘いを頑なに拒むのだが――。

 

第2話「人質なのに スパゲティを食べまくる!」

2007年4月21日放送

昼時の『ホームズ・エージェンシー』に血染めの包丁を手にした男(近藤公園)が侵入し、応対に出た京子(市川実日子)の首にその包丁を突きつけた。一緒にいた聖也(東山紀之)、涼介(森田剛)がア然とする中、まもなく玄関先にやって来た桃(京野ことみ)と五十嵐(佐野史郎)が殺人容疑のかかっている男を追っていることを知る。桃らはすぐに帰ったものの、男はそのまま事務所内に立てこもった。胸元に付着した食べ汚しを目ざとく見つけた聖也は、男がイタリア料理を食べた直後だと見抜いた。

一方、事務所内部に容疑者がいると確信した桃は、直ちに警官隊を出動させて周辺を取り囲むことに。万が一の事態になれば、特殊部隊を使って強行突入しようとするほどの意気込みをみせる桃。ホームズエージェンシーの表が騒然とし始める中、テレビでニュースの生中継を見た聖也らは、男が横浜市内のイタリア料理店『ヴィーノ』のオーナーシェフを殺害したようだと知る。だが、一緒にテレビを見ていた男は、犯行を否認し、事件発生当時の話を明かし始めた。

刑務所を今日出所したばかりの男は、事件を起こす前に毎日のように通っていた『ヴィーノ』に行き、スパゲッティ・ボロネーゼを注文した。「味が変わり、まずくなった」と思いながら食べ終えた男は、偶然本岡が刺されて倒れているのを発見。無意識のうちに刺された包丁を抜いたところを、配達にやってきた業者に目撃され、そのまま逃げ出したらしいのだ。『ヴィーノ』に時々行っているという涼介の「味は全然変わっていないはず」という話を聞いた聖也は、事件当時、料理の味が変わっていたことに謎が隠されているのではないか、と推理する。

こうして、事務所内では聖也たちは『ヴィーノ』のボロネーゼを再現して、事実関係を確めることにするが、殺人犯が立てこもっている現場となってしまったホームズエージェンシーを包囲する桃ら警察に阻まれて、肝心のボロネーゼを作るための材料を手に入れることができない。このままでは自分の無実が証明されない、と思った男は次第にイライラを募らせていく。しかし、涼介が奇想天外の大作戦を思いついて――

 

第3話「マイ箸の秘密…母の味を食いまくれ!!」

2007年4月28日放送

聖也(東山紀之)が、とある定食屋で知り合ったシケタという外国人の若者を事務所に連れて来た。シケタは、“プヨプヨでちょっと固い”日本の料理を探しているらしいのだ。パソコンで調べた涼介(森田剛)と京子(市川実日子)は、その料理が豚の角煮だと推理。様々な味付けの角煮を作り味見をしてもらった結果、シケタが、不思議な歯応えがある和風味の豚の角煮を探していることが明らかになった。

その頃、山内署長(伊東四朗)の元に、某石油産出国の領事館員・レイモンド(クレメント)が訪れ、プライベートで来日して横浜にいるらしい王子の行方を大至急捜して欲しい、と要請していた。話によると、次期国王である王子の周辺には、その命を狙う不穏な動きがあるとか。トップシークレットだと告げられ、顔写真を渡された桃(京野ことみ)と五十嵐(佐野史郎)は、さっそく王子の捜索を開始した。

事務所にやって来た桃らの話からシケタが問題の王子を判明する中、聖也と涼介と共に市内の日本料理店を回っていたシケタが、スナイパーに狙撃された。慌てて攻撃を避けた聖也らは、シケタを見失う。駆けつけた桃から事情を聞いた聖也は、まもなく、危険を冒しながら別の日本料理店にいるシケタを発見。聖也は、その話から、シケタが5歳の時に食べたらしい謎の豚の角煮に関する重要なヒントを得たのだった。

3人が再び不審な男たちに攻撃されて程なく、シケタが家紋入りの塗りの椀と箸を自分のリュックから取り出した。これを見た聖也は、シケタが別れの時にその椀と箸をくれた母親を、作ってくれた豚の角煮の味を手掛かりに捜していると気付いたが、シケタはまた再び姿を消してしまい――

 

第4話「弁当に込められた愛情まで食べまくる!」

2007年5月5日放送

月1回のデートを愛娘の黎(小池里奈)にすっぽかされて傷心の五十嵐(佐野史郎)に、サラ金の社長が殺されたとの連絡が入った。現場は、横浜市内の雑居ビルに入っているサラ金事務所。犯人は、市販の弁当や幼い男の子を含めた3人が写っている家族写真などが入ったカバンを残して逃走していた。五十嵐と一緒に現場を調べた桃(京野ことみ)は、借金の返済を社長に迫られた人物による犯行とにらんだ。

そんな中、現場に姿を見せた聖也(東山紀之)は、桃らのスキを突いて証拠の弁当を食べてしまった。これに気付いて怒る桃。しかし、聖也は、現場から追い出された後、周辺の弁当屋を周り、同じ容器の弁当を買い漁り始めた。

写真を手に捜査をしていた五十嵐は、ショーウインドーの中の端午の節句人形を見ている容疑者・辻谷(尾見としのり)を発見。陸橋の上で男を追い詰めた五十嵐は、止まるよう告げて拳銃を構えた。駆けつけた桃は、「五十嵐、撃て!」と叫ぶ。だが、男の悲しげな顔を見た五十嵐は、その命令が威嚇射撃だということを忘れて発砲を躊躇。その間、男は陸橋から飛び降りて逃走してしまった。

桃の指示で捜査から外されてしまった五十嵐。しかし、辻谷の悲しげな顔が気になり、山内署長(伊東四朗)の後押しもあり、単独捜査を開始。涼介(森田剛)も五十嵐を手伝うことに。一方聖也は、買い集めた大量の弁当を平らげながら、遺留品の弁当に入っていたヒジキの味を思い浮かべていた。あのヒジキは、しっかり味が付いていたのに、なぜか味気がなかったのだ。京子(市川実日子)に大量のひじき料理を作ってもらうことにするが――

 

第5話「隣の晩御飯!! カレーライスを食う!?」

2007年5月12日放送

聖也(東山紀之)は、『ホームズ・エージェンシー』にやって来た山内署長(伊東四朗)の頼みで、過労気味の桃(京野ことみ)をしばらく預かることになった。聖也や涼介(森田剛)は、出張中の京子(市川実日子)に代わって料理を作ってもらえると期待したが、桃は今捜査している事件のことしか頭になかった。

事件というのは、連続放火事件だった。山内の命令を無視する桃に付き合って現場を調べた聖也は、台所の黒焦げの大鍋にあったカレーを見つけて、悲しみを新たにする。さらに現場となった別の家を訪ねた聖也は、みんなでカレーを食べている時に火の手が上がった、との証言を得た。

まもなく、聖也と一緒にいた金田一少年(須賀健太)が、クラスメートの遠藤紗弥(小池彩夢)と出会った。現場近くに住む紗弥は、父親が単身赴任中のため、母親と二人暮らし。その母親も仕事で忙しいため、紗弥は1人で家にいることが多い。紗弥の家を聖也、金田一少年らと訪ねた桃は、挑戦的な言動などから不審を抱き、五十嵐に電話で調査を指示するが、捜査を外されている桃に対して、五十嵐は協力を拒否する。

そんな中、金田一少年が自由研究で作った学区内カレーマップを見た聖也は、それが放火現場とダブっていることを発見。その一方で、カレーを作っていないのに放火された家があることを知った聖也。興味を抱き、単独で捜査を始める。また桃は、事件に関係する人物として紗弥を徹底マークすべく、ひとり尾行を続けていた―

 

第6話「来たで大阪!! たこ焼きで食いだおれ!?」

2007年5月19日放送

大阪在住の中年女性・園田くらら(山田スミ子)が事務所を訪れ、亀山良彦(松岡龍平)という男の素行調査を依頼した。くららが持ってきた資料によると、良彦は家電メーカーの技術系サラリーマン。ところが、調査を担当した涼介(森田剛)が、事務所を出て程なく、思わぬ人物を連れて戻ってきた。それは、勤務先の合宿セミナーだと嘘をついて大阪からやって来ていたくららの娘・愛佳(馬渕英俚可)だった。

実は、良彦は、愛佳が結婚を前提に付き合っている恋人。良彦が関東人だというだけで結婚を認めないくららは、そのアラ探しをしようと素行調査を依頼したのだ。話によると、くららの夫は典型的な関東人で、愛し合いながらも性格や料理の味付けなどの違いからいつも衝突していた。夫の死後、女手ひとつで苦労して愛佳を育てたくららは、自分の過去をオーバーラップさせて、良彦に拒否反応を示したらしいのだ。

翌日、聖也(東山紀之)は、くららの関東に対する偏見を解消させようと、横浜散歩に誘った。天ぷらやおでんをご馳走し、関東と関西の味の交流を解説して、愛佳と良彦の交際を認めるよう説得する聖也。そんな2人が甘味処に入った時、驚きのニュースが飛び込んできた。何と良彦が、勤務先の社長を殺害した容疑で逮捕されたのだ。

慌てて涼介らと一緒に警察を訪ねた聖也は、桃(京野ことみ)や五十嵐(佐野史郎)から事件の概要を聞いた。それによると、良彦は、意見対立があった被害者の社長に、事件の少し前、激しく叱責されており、アリバイもなかった。良彦は、事件発生時、出張で大阪に行っていたと主張していたが、その証拠がなく、大阪の支社も良彦が来ていないと発表していた。そして、第一発見者は、被害者の“カメヤマ”というダイイングメッセージを聞いていたのだ。

山内(伊東四朗)の許可を得て良彦に接見した聖也は、通天閣が見える店で、どこか懐かしい感じの正統派のたこ焼きを食べたとの話を聞き、すぐさま大阪に飛んで調査を始めた―

 

第7話「喰いタンが自信喪失!? 初めてのミスはつくね鍋」

2007年5月26日放送

明後日は、金田一少年(須賀健太)の学校の記録会。今月は、50メートル走を週に一回ずつ行って記録のアップを狙うのだが、運動が嫌いな金田一少年は気乗り薄。そんな金田一少年が今一番関心を持っていたのは、クラスメート・上原進(松田昴大)の父親で、タクシーの運転手をしている上原弘樹(瀬戸陽一朗)が巻き込まれた事件であった。

この事件は、仕事をしている最中に宝石強奪犯一味に遭遇した上原が、拉致され、1日たって解放されたというもの。進と一緒に入院している上原に会いに行った聖也(東山紀之)は、監禁されていた際、犯人が食べたものを分け与えられていたと聞き、興味津々。五十嵐から、監禁場所探しに協力して欲しいと頼まれた聖也は、さっそく上原から詳しい状況を聞いた。

上原の話によると、監禁中に食べた料理は、包丁で叩いたようなキメの粗い鰯を使った鰯のつみれ鍋で、昆布だし仕立て。タクシーの走行距離、目撃証言などから、監禁場所を絞り込んだ聖也は、20軒程ある鰯のつみれ鍋を出す店の食べ歩きを開始した。

そんな中、金田一少年はボヤいてばかり。黎(小池里奈)が、イケメンのサッカー少年と仲良くしていたらしいのだ。涼介(森田剛)は、記録会でそのサッカー少年に勝って黎の心を掴むよう励ますが、スピードにかなりの差がある金田一少年は、ため息しか出ない。

聖也から、クラスで一番足の遅い進の練習ぶりを聞いた金田一少年は、涼介のコーチで練習を開始した。だが、翌日、行われた記録会では、金田一少年は、一緒に走った進には勝ったものの僅差に。聖也から「努力がまだまだ足りない」と図星を指されてしまう。

まもなく、目的のつみれ鍋を見つけた聖也は、自信たっぷりに上原弘樹に味見してもらった。ところが、答えは、ハズレ。「喰いタンが間違えた!」とみなと署では大騒ぎに。自信喪失状態となった聖也は、ホームズ・エージェンシーの事務所に引きこもり、食欲をなくしてしまうのだった――

 

第8話「恋の味!? 女子大ランチを食い尽くす!!」

2007年6月2日放送

京子(市川実日子)も卒業した女子大の学生を狙った醤油浴びせ掛け事件が連続して発生。涼介(森田剛)が事件に遭遇したと知った聖也(東山紀之)は、大切な調味料が犯罪に使用されたのが許せないこともあり、捜査に乗り出した。京子の案内でその女子大を訪ね、学食内で被害者の木村和美(前田亜季)に会った聖也は、和美のほか届けを出していない人を含め4人が、揃って月曜の夜に被害に遭っていたと知った。

お腹を空かせた聖也が学食のメニューを見ると、女子大らしく全てカロリー表示されており、月曜ごとに替わる裏メニューのローカロリー“裏ランチ”もあった。調味料計算を含め全て任されているのは、和美が通う料理学校のスタッフで、研修で派遣されている湯浅隆司(石川伸一郎)。ここ5週間分の“裏ランチ”のメニューを隆司に教えてもらった聖也は、その日、事務所で和美にその“裏ランチ”を作ってもらった。

そんな中、事務所に現れたのは、和美の親友で、言い寄る男をことごとく振っているらしい美女の原田奈緒子(平愛梨)だった。美人には目がない涼介の思いを察した和美は、料理を作り終えた後、奈緒子のモテ話をみんなに面白おかしく披露する。聖也は、話を聞きながら、和美が実は隆司に好意を抱いていると見抜いた。

聖也は、大学構内への立ち入りが全てチェックされることから、犯人が大学の関係者ではないかと考えた。学食内では、大学の事務員が、事件への注意を喚起するチラシを配る。聖也らは、なぜ犯人が月曜の夜に犯行を繰り返すのか分からなかった。

事件は、またもや発生した。犯行がマンションのオートロックの入口内であったことから、桃(京野ことみ)や五十嵐(佐野史郎)は、犯人が最初から被害者を付け狙っていたと見た。そして、現場に落ちていたボールペンの持ち主が隆司だとわかり事情聴取を受けることになったが――

 

第9話「特別編!! なぜか江戸時代で食べまくる」

2007年6月9日放送

イジメられているクラスメートを助けられなかった金田一少年(須賀健太)は、黎(小池里奈)に意気地がないといわれて大ショック。金田一少年から事情を打ち明けられた聖也(東山紀之)は、困っている人を助ける勇気が必要だとアドバイス。涼介(森田剛)も、手作りのお守りミサンガをプレゼントした。しかし、塾の模試で失敗しムシャクシャした金田一少年は、涼介のミサンガを投げ捨て、京子(市川実日子)が心を込めて作ったお茶漬けに文句をつけて事務所を飛び出した。その金田一少年が事務所から出たとたん、突然閃光に包まれた――。

まもなく、金田一少年は、自分が妙な空間にいると気付いた。周りの町並み、そこを行き交う人々は、時代劇で見る江戸の風景にそっくり。道ばたでは、瓦版売りが大泥棒・ねずみ小僧の人相書入りの瓦版を配り、みんながそれに群がっている。ねずみ小僧は、金持ちの蔵から米を盗み出しては貧しい庶民に配っているらしいのだ。金田一少年は、自分が江戸時代にタイムスリップしたと気付いた。

町中を歩き回るうち、金田一少年は五十嵐そっくりの同心・五十進(佐野史郎)らに追い駆けられた。路地に逃げ込んだ金田一少年を匿ってくれたのは、聖也と瓜二つの次郎吉。この次郎吉に連れられて町外れの農家に行った金田一少年は、涼介と京子にそっくりの涼之介とお京という若夫婦に優しく迎えられた。

翌朝、五十進、そして、桃そっくりの与力・桃太郎(京野ことみ)は、金持ちの蔵から米を奪い、倉番を殺した現場を検分し、ねずみ小僧の犯行と確信して探索に乗り出した。その卑怯なやり方を見た桃太郎らは、何としてもねずみ小僧をお縄にしようと目の色を変える。

一方、金田一少年は、江戸時代の衣食住を体験し、田んぼで草取りをして、お腹を空かせていた。そんな金田一少年に、お京や次郎吉らは、白米だけで作ったおにぎりを手渡す。金田一少年は、大切なお米で作ってくれたおにぎりを頬ばりながら、みんなの優しさを感じて涙を流した。そして、涼之介が農作業の合間にくれたワラの腕輪のお守りを素直にはめてもらった。

その夜、涼之介の家に、人相書を手にした五十進らが、ねずみ小僧の聞き込みにやって来た。次郎吉がその人相書にそっくりだと気付いた金田一少年は、その姿を求めて夜の町を捜し回って――。

 

第10話「危機一発!! 最後のシャキーン・前篇」

2007年6月16日放送

聖也(東山紀之)らが、オーナー(伊東四朗)からとんでもない依頼を受けた。それは、暴力団の玉田組組長・玉田一郎(偉藤康次)の屋敷から、ダビンチ作とされる指輪を盗み出すこと。事前調査のため電気工事屋に化けてその屋敷に入り込んだ聖也は、そこで開かれていた賑やかなパーティーに興味津々。

このパーティーは、一郎の息子・功(有道広哲)と川口組組長の娘との結婚の内祝い。会場のホールの中央には、酒やフィンガーフードと並んで、ガラスケースに入った例の指輪が置いてあった。途中、この結婚に反対する一郎の父親で会長の繁雄(久保晶)がやって来る場面もあったが、パーティーはスムーズに進む。涼介(森田剛)は、そんな中で邸内に張り巡らされたレーザーセンサーを確認する。

事務所に戻った聖也と涼介、紐を使って予行演習することに。仕事が「盗み」だけに、遊びに来た金田一少年(須賀健太)に何をしているのか誤魔化してしまう聖也、涼介、京子(市川実日子)の3人。金田一少年は不信感を募らせ怒ってしまうが、どうすることもできない。

そして、その夜。暗視スコープを装着して屋敷内に侵入した聖也らは、内部に張り巡らされたレーザーセンサーをかいくぐりながらホールに到達した。ロープを使って宙吊りになった聖也は、テーブル上のフィンガーフードを頬張りながら指輪に近付く。そんな中、ホールに続く台所から何やら物音。その直後、急に非常ベルが鳴り出したため、2人は、慌ててケースの中から指輪を取り出して逃げ出した。

事務所に戻った聖也らは、オーナーから、盗み出した指輪がレプリカだと告げられてア然となった。一方的に本物を取ってきて欲しいと指示するオーナー。涼介はもう手を引くべきだと言うが、京子と聖也は何としても指輪を取らなければならない、と、躍起になっている。

そんな折、事務所にやって来た五十嵐(佐野史郎)から捜査協力を求められた聖也らは、とある邸宅へ連れていかれる。なんと、その場所は前夜ふたりが侵入した玉田の屋敷。その台所で、玉田組会長・繁雄の他殺死体が見つかったのだ。

桃(京野ことみ)は、その夜、被害者がパーティーで余ったフィンガーフードを食べている途中に殺されたと推理。殺害された同時刻にホールで指輪が盗まれていたことから、強盗犯が被害者を殺す機会をうかがっていたと考えた桃は、フィンガーフードから犯人へつながるヒントを得られないか、聖也に協力を要請した。

涼介は、自分たちが殺人犯にされることを怖れた。聖也は、自分たちが疑われる前に、真犯人を捕まえようと決意。フィンガーフードを食べまくって手掛かりを掴もうとするが――。

 

最終回

2007年6月23日放送

聖也(東山紀之)が逮捕されたと知り、涼介(森田剛)と京子(市川実日子)は、ラウとケリー(春日井静奈)を事務所に残し、大慌てで警察に駆けつけた。桃(京野ことみ)と五十嵐(佐野史郎)は、そんな2人に、聖也を逮捕した理由を説明した。指輪を盗むため玉田の屋敷に侵入したことを認めている聖也。桃は、その聖也が会長の繁雄を殺した証拠がいくつかあると言うのだ。

殺人が行われたのは、指輪が盗まれたのと同じ場所、しかもほぼ同じ時刻。現場のカメラには、背中に“I―TAN”の文字が見える黒ジャージを着た人物が映っており、凶器となった陶製の水差しには聖也の指紋が付着、さらに問題のジャージを着た人物が壁を乗り越えるのを見たとの証言もあったらしいのだ。

面会して、聖也が自分は一人だったと言い張っているのを知った涼介と京子は、まもなく、事務所にラウらと姿を見せたオーナー(伊東四朗=二役)に事情を報告。それに対し、オーナーは、すでに兄である山内署長に会って事情を説明したことを明かした。そんな中、涼介は、ジャージの背中の文字が映っていたという防犯カメラの映像に疑問を抱いた。

ジャージの背中の文字が見えたと目撃証言をしたのが玉田家のメイドだと知った聖也は、そのメイドが繁雄のために料理を作っていたと知り、桃にその味見をさせて欲しいと頼み込んだ。

山内署長からオーナーの話を聞いていた桃は、聖也の申し入れを受けて、玉田の屋敷に行くことを許可。まもなく、小型マイクを装着して玉田の屋敷を訪れた聖也は、繁雄のためにいつも出していたという料理をメイドに作ってもらい、さっそく箸を付けた。メイドが作った料理は、どれも美味しい料理ばかり。だが、聖也の舌はごまかせなかった。繁雄は高血圧で動脈硬化が進んでいたらしいのだが、それらの料理には、命取りになりかねないある調味料が、使っていることを感じさせないように大量に使われていたのだ――。

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