■ 金閣寺 (きんかくじ)  1月3日放送

臨済宗相国寺派の別格本山金閣寺は室町幕府三代将軍足利義満の山荘北山第を寺としたもので、正式には鹿苑寺といいます。
お釈迦様の骨をまつった舎利殿「金閣」を中心とした池泉回遊式庭園は、衣笠山を借景とした名園としても知られ、1994年12月に世界文化遺産に登録されました。
金閣は三層の楼閣で、第一層は平安時代の寝殿造りで法水院(ほうすいいん)、第二層は鎌倉時代武家造りで潮音洞(ちょうおんどう)と呼ばれています。
第三層は中国式の禅宗仏殿造りで究竟頂(くっきょうちょう)と呼ばれ、三つの様式を見事に調和させた室町時代の代表的な建物といえます。昭和25年不慮の災いによって焼失しましたが、5年を経ずして再建され、創建時同様の美しい姿を鏡湖池に映します。



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足利三代将軍義満が築いた山荘を 禅寺に改めたものです。


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新年の朝日を受けて輝く舎利殿・金閣。
義満は世を去るまでここに住み、絢爛たる北山文化を育みました。
可能な限りの粋をつくした流麗な姿は義満の夢を今の時代に伝えます。


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金閣の東に立つのは、江戸時代に再建された方丈。
普段は非公開ですが、10日から特別公開されます。
水墨画の襖絵に飾られ、金閣とは異なる趣があります。


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中央に安置される本尊 聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)。

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仏さまの優しい眼差しの先には、枯山水の庭園。
風情ある佇まいが、さらに趣を加えます。


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方丈の北にある陸舟(りくしゅう)の松。
義満のお手植えと伝えられ、歴史を感じさせます。


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義光が描いた極楽浄土・金閣。
今なお、見る者の心を昂揚させます。


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今回特別公開される方丈は江戸時代に再建されたもので、いわゆるお寺の本堂にあたります。
普段は外から眺めることしかできませんが、狩野外記による水墨画の襖絵で飾られた堂内を拝観することができます。
境内には「陸舟の松」のほか、義満がお茶の水に使ったと伝えられる「銀河泉」、手を清めた「巌下水」など義満を偲ばせるものが数多く残されています。
撮影時は天気にも恵まれ、朝日を浴びてキラキラ輝く金閣はホントにきれいでした! 外国からの観光客も多くて、みなさん金閣の前で写真を撮られます。そんな光景を見ていると、まさに金閣は日本が世界に誇る文化財なんだと痛感しました。
参拝客も多いところですが、何度でも行きたくなるお寺のひとつです。


「 A Way of Life 」
作曲者:HANS ZIMMER
演奏者:HANS ZIMMER