■ 六波羅蜜寺   (ろくはらみつじ)
  1月15日放送


951年、踊躍念仏で名高い空也上人により開創された西国第17番札所・六波羅蜜寺。現在も踊躍念仏の動作・所作を当時のままに守り続けています。
 上人の高弟中信上人の頃には東山から鴨川までの寺領を持つ天台別院として栄えました。
 平安末期その広大な境内に、清盛・重盛をはじめ平家一門の邸宅が5200も建ち並びましたが、1183年平家没落の時、兵火のため諸堂は焼け落ち、本堂だけが焼失を免れ現在に至っています。
寺には有名な空也像をはじめ藤原・鎌倉期の彫刻が数多く残されています。



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平安時代から庶民の変わらぬ信仰を集める六波羅蜜寺。
この寺を建立した空也上人は都に疫病が蔓延した時
自ら彫った観音像と共に市内を回り、
夥しい数の遺骨に念仏を唱えました。

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その観音様が秘仏として本堂の厨子に祀られています。

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貴族社会のものだった仏教を庶民に広め、庶民の救済に尽くした
空也上人。
念仏が阿弥陀仏に変わったと言われる空也像が
上人の遺徳を物語ります。

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平安末期、六波羅蜜寺の周囲に平家一門の邸宅が並びました。
寺には平家ゆかりの品々が伝わります。

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清盛が天皇に嫁いだ娘の男子出産を祈願した泥塔。

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しかし男子誕生から僅か3年後に清盛は死去。
平家は滅亡へと向かいます。
「盛者必衰の理」が心に浮かぶ六波羅蜜寺です。

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開門前、通りすがりに塀の外から手を合わせる人がいらっしゃいました。
そのために、塀を格子にして外からでも本堂が見えるようにしてあるとのことです。
ここが庶民信仰の寺ということを改めて実感しました。
この寺も多くの制約があって自由には撮影ができませんが、お寺側からすれば先人からの大切な遺産を後世に伝えなければならない使命があるのですから仕方ありません。信仰の場としての立場が取材より優先するのは当然のことです。
新年を迎えて思うのは、番組開始以来11年あまり、大きな取材事故無しの記録を伸ばすのは無論のこと、少しでも良い番組を作るためにお寺側のご協力をいただきながら今年もがんばります!


「 飛 鳥 石 」
作曲者:岡 野 弘 幹
演奏者:岡 野 弘 幹