今週の放送内容

浄福寺(じょうふくじ)
9月9日放送

町屋が連なる西陣にある浄福寺は朱塗りの山門が印象的な古刹。近所の人は赤門と呼び、寺の名も赤門寺と呼ばれることがあります。
寺は延暦年間(782〜802年)に天台宗の寺として建立され、当時は京都二十五大寺の一つに数えられていました。室町時代末期の大永5年(1525年)に後柏原天皇から念仏三昧堂の勅号を賜って浄土宗を兼ねるようになり、その後何度か移転を繰り返し、元和元年(1615年)にこの地に定まったといいます。
境内は地域に解放されており、近所の子供たちの格好の遊び場で、観光寺院ではない本来の京都らしさが感じられます。

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京都、心の都へ。
今週は浄福寺を訪ねます。


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町屋が連なる西陣。
浄福寺は庶民の寺です。

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2つの建物からなる本堂は珍しい様式。
江戸中期、8代将軍吉宗によって奥行きが制限された寺院では
この方法でお堂を建てていました。


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金箔を施した厨子に安置されるのは、後奈良天皇から賜ったという本尊阿弥陀如来坐像。
その表情は限りないやさしさにあふれています。

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方丈では、室町時代の作という阿弥陀如来立像が
美しい姿を見せます。
後背には空を舞う飛天。
仏様をお守りしています。

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赤門と呼ばれる朱塗りの東門。かつて京都を襲った大火は
この門の手前で止まりました。
傍らに火を消したという天狗が祀られています。  


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古き良き京都を感じる浄福寺です。


様々な伝説を持つ鞍馬の天狗ですが、ここ浄福寺にもそんな天狗の伝説が残っています。
番組中でも紹介したのですが、ここでさらに詳しくご紹介したいと思います。
1788年(天明8年)京都で歴史上最大の大火が起こりました。俗に言う天明の大火です。
火はここ浄福寺にも迫りましたが、赤門の前でピタリと止まったそうです。言い伝えによれば、火を止めたのが鞍馬から舞い降りてきた天狗。天狗は浄福寺の赤門の上で、巨大なうちわをあおいで火を消したのだといわれています。
さらにこの赤門、もしかしたら秀吉がつくった聚楽第の一部分では・・・という説もあるそうです。確かに聚楽第はここからそう遠くはないのですが、真偽のほどはわかりません。
いろいろと謎が多い浄福寺です。


「PANDORA」
作曲・演奏者:TREASURE