今週の放送内容

知恩院(ちおんいん)
1月12日放送

浄土宗の総本山知恩院は、京都屈指の大寺院。広大な敷地には、徳川家の帰依により整えられた 国宝や重要文化財など106の伽藍が広がる。
法然上人が祀られる本堂の御影堂や高さ24メートル幅50メートルの三門など、日本最大級の 木造建築は見るものを圧倒する。
また鶯張りの廊下や左甚五郎の忘れ傘など、「知恩院の七不思議」が点在し見所も多い。
(現在、法然上人800回忌に向けて、大規模工事中)

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今週は知恩院(ちおんいん)を訪ねます。


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東山三十六峰のひとつ、華頂山(かちょうざん)の麓に広がる知恩院。
冬のこの時期だけ、後世に残さなければならない
貴重な文化財にふれる事ができます。

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見る者を圧倒する豪壮な三門は、知恩院のシンボル。


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その二層内部は仏堂になっています。
宝冠をいただく釈迦如来像や十六羅漢像が安置される
贅を尽くした空間は、
まさに豪華絢爛、極楽のような世界が広がります。

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本堂の東側に佇む経蔵(きょうぞう)。
内部には八角形の輪蔵(りんぞう)が鎮座します。
およそ6000巻の経典が収められていて、これを一回転させると
すべてのお経を読み終えた事と同じ功徳が得られると
言われています。

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境内でもひと際静寂な空気に包まれた勢至堂(せいしどう)。
1530年に建てられた知恩院最古の建造物です。


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本尊として祀られている勢至菩薩像の優しいお顔は
心に安らぎを与えます。


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早春の京都、楽しみがまたひとつ広がりました。


今回1月12日(土)から始まる「冬の非公開文化財特別公開」に合わせて、普段公開されていない特別な文化財を撮影させて頂きました。
広大な敷地の知恩院で特別公開されるのは、三門、経蔵、勢至堂の3箇所。
どちらもかなり離れているため、特別に許可を頂いて、車で境内を移動しながら撮影を始めたのですが・・・一番苦労したのが、室町時代に建築された山の中腹に佇む勢至堂。
ここは法然上人が亡くなった場所でもあり、知恩院の中でも特に静寂な空気に包まれた神聖な場所。とても心が和む場所です・・・しかし!? 当然車で行く道はなく、そのかわりに108段の階段が用意されています。

人間の煩悩と同じ108段!(煩悩とは辞書によると「人生の迷いや苦しみの原因」なんだとか・・・)スタッフ5人で、照明やクレーン、レールなど150キロ近い撮影機材を、えっちらおっちら1人4往復。真冬の京都で、汗まみれになりながら運びあげて撮影しました。

そして次に向かったのが、高さ24メートルを誇る国宝の三門です。
この2階には、極楽をイメージした豪華絢爛のお堂があり、特別公開の時しか拝観することができません。しかも、ここに登るにもやはり階段が(しかも急です)・・・
ビル4階分の高さがあり、再び汗まみれで機材を運んで堂内を撮影しました。
とてもハードなハードな撮影でしたが、その甲斐あって、三門からは京都の街に沈むきれいな夕日を見る事が出来ました。もちろんその映像は、番組のラストカットでも使用しています。
「煩悩」を断ち切り、「極楽」を見たスタッフ5人(笑)。なんだか少し悟りを開いた気分になりました。

特別公開は3月18日(火)まで行われています。普段見ることが出来ない貴重な文化財は必見です!! なるべく荷物は少なめに、そして勢至堂や三門の階段は、手すりを使いゆっくり登る事を おすすめします。


「EAGLE DREAM」
作曲・演奏者:Phil Thornton