2010年04月
栄華のときを永遠に~最後の肖像画家、レンピッカと肖像写真 堀さんレクチャー報告
2010.04.12
あたたかな春の日差しに溢れた4月11日、
フォトグラファー・堀清英さんのレクチャー会(主催:プティ・セナクル)
「栄華のときを永遠に~最後の肖像画家、レンピッカと肖像写真」
が目黒のアンティークショップ、ジェオグラフィカ で開催されました。
今回の講師の堀さんは、肖像写真家として多方面で活躍されていらっしゃいます。
一方、タマラ・ド・レンピッカは、肖像画家。
そして、また、レンピッカは自らの姿を肖像写真として、
たくさん撮影し、残した女性でした。
堀さんのお話は、
肖像写真家としての観点からレンピッカの絵を読み解く興味深いものでした。
自身が尊敬されている肖像写真家ユサフ・カーシュにも深く言及。
レンピッカやユサフ・カーシュが生きた時代背景もあわせて、
当時写真を撮ること、
肖像画を描くこと
レンピッカが描いた絵の特徴や堀さんならではの見解を
約1時間半に渡って御話しくださいました。
1850年以後、流行したという「名刺写真」も持参してくださり、
タマラ・ド・レンピッカが写真を名刺代わりに配布して
セルフプロデュースをしたという、
史実を想起させてくださいました。
レクチャー後は、皆でパスタランチをいただきながら、
堀さんが、
ユサフ・カーシュのオリジナルプリントを見せていただいたり、
質問や意見交換をしました。
参加してくださった皆様、堀さん、本当にありがとうございました。
堀さんの御話しを思い出しながら、絵を見るのも素敵です。
是非、展覧会にも足を運んでくださいね。