スカジャン発祥の地として知られる、神奈川県横須賀市――
この道10年の刺繍職人・田沼千春さんが使うのは、今では数が少なくなった「横振りミシン」。

左右に動く針の振り幅をコントロールすることで
緻密な図柄を描くことが出来る反面、高度な技術が求められるのだそうです。
実は6年前に亡くなった田沼さんの父・歓四郎さんもその道50年の名人と呼ばれた
刺繍職人でした。

「神業だったと思います。少しでも父の技術をみんなに見てもらえるよう、
自分の技術を向上していきたいと思っています」

お父さんの技を知る、顔なじみの店主さんたちが、今は娘の千春さんを応援してくれていて、
腕をあげた千春さんのもとに、日々注文が舞い込んでいるそうです。

職人魂は世代を超え、受け継がれています。

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