東京・あきる野市の山あいにある「あきる野 ふるさと工房」――
ここでは、「軍道紙（ぐんどうがみ）」と呼ばれる、伝統の和紙の紙すき体験が行えます。
この日、工房を訪れたのは秋に結婚式を予定している松尾さん夫婦。
二人は「軍道紙」を、結婚証明書の用紙として使うのだそう。

もともと、地元のかたい繊維を持つ木「楮（こうぞ）」を使った上質な和紙として
江戸時代以前より愛されてきた軍道紙。
その「決してちぎれない」と評される丈夫さが、結婚に縁起が良いと、
近年人気になっているんだそうです。

出来上がった軍道紙の結婚証明書に、松尾さん夫婦も笑顔を浮かべます。

「このシワとかも味が出てよかった。ちぎれないと思います」

伝統の和紙が、夫婦の絆をさらに強めます。

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