放送内容
#66
2021年1月9日(土) OA
東京・人形町 老舗刃物屋の毛抜き
東京都人形町、ビルの合間にひっそりとたたずむのは、
江戸時代から続く老舗の刃物屋、「うぶけや」。
刃物を研ぐ「職人」としての仕事と、販売をする「商人」としての仕事を両立させる、
昔ながらの“職商人(しょくしょうにん)”という形にこだわっています。
お店には、包丁やハサミなど300種類の刃物が並びます。中でも人気があるのは毛抜き。
巧みな職人技で研がれた刃先は、毛が切れずに掴みやすいと評判です。
8代目店主の矢﨑さんが、店名の由来を教えてくれました。
「初代が打った、包丁・はさみ・毛抜きが、うぶ毛でも剃れる・切れる・抜けると
お客様の評判になり、店を構える時に屋号は“うぶけや ”にしようと決めた。」
その伝統を受け継ぐのは、息子の大貴さん。職人歴10年。日々技術を磨いています。
師匠でもある父・豊さんは、こう語ります。
「どんな時代になっても人形町の刃物屋として当主が職商人であって欲しい。」
技術を受け継ぐ思いも、磨かれ続けています。