東京都立川市にある「秀光人形工房」――

「三代目金龍」として関東で唯一残ると言われる、
「江戸手描き鯉のぼり」を制作する金田鈴美さん。

時代と共に一度はその姿を消した手描き鯉のぼりですが、「初代 川尻金龍」が残した作品や
型などを頼りに、金田さんが35年ぶりに復活させました。

「小さい頃から初代が作る鯉のぼりの親しみやすい形や色がとても好きだったんですが
　（空に）あがったところを見たことがなかったんです。
なんとか手描き鯉のぼりを復活させて、自分で見てみたいと思いました」

そんな金田さんのがんばりを、長年にわたり縫製作業を担当する板橋さんら、
ベテランの職人さんが支えています。

「こうしたら頑丈になるから、とか教えられることばかりです。
みんなで改良して出来あがった手描き鯉のぼりだと思います」

伝統の鯉のぼりが時代を超え、力強く青空を泳ぎます。

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