東京都入谷――

この地で90年以上続いた銭湯、「快哉湯(かいさいゆ)」。
2016年に惜しまれつつ廃業しましたが、去年、脱衣所がカフェに生まれ変わりました。
自家焙煎の香り高いコーヒー。そして手作りアイスが自慢です。

カフェを切り盛りするのはマネジャーの押川さん。
「コンセプトは、記憶をつなぐカフェ。銭湯の時のような、憩いの場を作りたい―。」

さらに、脱衣場の奥、湯船があった場所は建築会社のオフィスとして使われています。
ここで働くのは、快哉湯(かいさいゆ)の常連だった中村さん。
建物を残したいというオーナーの思いを受け、保存・再生に奔走しました。
そして、かつての銭湯はカフェとオフィスが融合した場所として生まれ変わったのです。

「心が温まって帰っていただけるような、場所にしていきたい。」

安らぎの場は、大切に受け継がれています。

• 
• 
• 
•