2024.06.15 OA
逃亡劇の末に下す決断
商店街を襲った強盗犯に指示を出していたのは、正義(森本慎太郎)と一緒に偽装強盗を働いたことのあるマサキ(萩原護)だった!もしもマサキが警察に捕まったら、偽装強盗のことも全部バレてしまう…。なんとしてもマサキを警察から守らなければ!そんな正義たちの思いをよそに、逃げたマサキは刑事の日下部(宇野祥平)と鉢合わせして絶体絶命…!
一方、澤本(吉川愛)は、正義と彩(森川葵)の仲を引き裂くためには正義を逮捕するのが一番だと考え、捜査会議の席で「竹野正義は経営の苦しいケーキ店を守るために、保険金詐欺をしたんです!」と、ついに真実を明かしてしまう!
大ピンチの正義は、警察の目をかいくぐりながら、みんなを守る方法を探して奔走!たとえ偽装強盗がバレても、誰も捕まることなく、警察にギリギリ納得してもらえる落としどころはどこか…。正義は街のみんなに意見を求めるが、龍一(皆川猿時)は相変わらず何も考えてないし、莉菜(月島琉衣)は学校のことで頭がいっぱいだし、園田(円井わん)は他人事だし…みんな自分のことばかり。切羽詰まった正義は、恥も外聞もかなぐり捨て、大村(船越英一郎)に助けを乞うが…。
警察から逃亡しながらもみんなにとって良い方法を模索して駆けずり回る正義!世の中に蹴っ飛ばされても、踏んづけられても、みんなが幸せになるために…正義が苦渋の決断!?涙の第8話!!
「会長と一緒に考えたいことがあって来たんです」――正義は病床の大村を訪ね、どうすればみんなを守れるか、意見を求める。やっぱり街を更地にして、イチからやり直した方がいいのかも…と弱気な正義に、大村は「俺も、本当はこの街が好きだよ。街のみんなが好きだ」と本音を吐露し、久しぶりに優しい笑顔を見せる。「俺は、やり方を間違えたよ。みんなとゆっくり話をすれば良かったんだ。…息子に、いい顔したかったんだな」と後悔を口にする大村。
全ては息子のため…。正義は大村の思いを光一に伝えるが、光一は「俺は親父のことも、この街の住人のことも、全員嫌いだね」と吐き捨てる。嫌われ者の父親のせいで肩身の狭い思いをしてきた光一にとって、みんなの危機など関係ない、あくまで街の開発が最優先…。
光一との話し合いも平行線のまま終わり、肩を落とす正義は、夜道で見覚えのあるホームレスに目を留める。なんと、ツチヤの倉庫から運び出した、あのホームレスだ…。死んだと思っていたその男は、実は倉庫の冷気で体温が下がり、脈が弱っていただけだったのだ!男の生命力を目の当たりにした正義に力が湧いてきて…。
正義は意を決し、日下部に偽装強盗の全てを打ち明け、みんなを助ける方法を教えてほしいと頼み込む。商店街のみんなも、警察も、大村も、光一も、みんながギリギリ納得できるライン…それを見つけられるのは、日下部しかいない。「日下部さんは頼りになる人なんだから!考えて!」と必死に懇願する正義。その熱意が、警察組織に不満を抱く日下部の心を動かし…「マサキをどっかに逃がせば、俺が捜査の目をマサキに向けたままにしてやるよ」――。日下部の協力に感動する正義は、問題が解決したことでホッと胸をなで下ろす。…が、その直後、トミヤマ(森下能幸)がマサキを捕まえ、警察に突き出してしまった!「全部ぶっ壊してやりたくなった」…大村と光一にこき使われ、この街にうんざりしていたトミヤマのまさかの乱心!すぐにマサキの取り調べが始まり、商店街は万事休す…!全てを台無しにされた日下部は憤り、トミヤマと殴り合う!仲裁に入った正義も2人の争いに巻き込まれ…!
もはや打つ手なし…精魂尽き果てボロボロになった正義が店に帰ると、彩がケーキを作って待っていた。「ありがとう」…戻って来てくれたことに感謝する正義に、「私は自分の意思で、一番大事な人と一緒にいたくて戻って来ただけ」と笑顔の彩。思わず涙があふれる正義は、彩を力いっぱい抱き締める。そして…「俺も…考えたんだよ。これ…」と、ポケットから取り出したのは、離婚届で――。