子育てハッピーシェアリング ママモコモくらぶ
北斗晶の鬼嫁流~家族がHappyになる子育て術~
7月4日(土)に日本テレビで開催された、北斗晶さんのトークショー。
いつもは0歳~2歳の赤ちゃん&ママ・パパで賑わうトークショーですが、今回は大先輩ママの北斗さん!とあってか、小学生のお友達&ママ・パパも多数来場してくれました。
司会は日本テレビアナウンサー・上田まりえ。
終始「笑い」に包まれ、時に「感動」で溢れたトークショーの全貌をレポートします!
とにかく仲良し!北斗ファミリー
トークショーのテーマは、“家族がHappyになる子育て術”。テレビやブログなどでみなさんご存知の通り、北斗家はとにかくみんな仲良し!今年結婚20周年を迎えた夫の健介さんとのラブラブショットや、お年頃だという2人の息子さんとのベッタリショットなど、家族仲睦まじい様子が毎日のようにブログにアップされています。北斗さんならではの鬼嫁流(!?)仲良し家族の秘訣を教えてもらいました!
夫婦円満の秘訣は・・・「毎日小言」!
- 上田:
- 結婚20周年を迎えてもラブラブですよね。その秘訣は?
- 北斗:
- 20年、健介よく頑張ってるよね~(笑)。夫婦って他人同士じゃない?だから「ここまで言ったら言い過ぎかな?」とか「傷つくかな?」とか考えるでしょ?でも私、それって必要ないと思うのよ。だって「この人だ!」と思って一緒にいるんだから。言いたいことがあっても黙ってたら、溜まっていつか大爆発するんだよ。そうなったら取り返しつかない。だから夫婦円満の秘訣は、「毎日小言!」。これに限るね!
- 上田:
- 毎日の小言を、健介さんはどう受け止めていらっしゃるんですか?
- 北斗:
- 結婚したばかりの時は、あっちも言い返そうと一生懸命頑張ってた。兵隊100人つれてます!って勢いで言い返してくるんだけどね、だったらこっちも!って機関銃のようにワーッって言い返して。20年近く経った今は、「黙ってうんうん聞いてるのがいいのかな」って学んだみたい(笑)。
- 上田:
- 結婚したてのころから、こんな感じだったんですか?
- 北斗:
- はじめは可愛いに決まってんじゃん!「健さん、夕飯何食べようか?」って。でね、「なんでもいいよ」って言われるとカチンと来て。レストランじゃねーんだよ!って。でもさ、女って「何がいい?」って聞いた時は、本当はもう決まってるんだよね。そんなもんなのよ。
- 上田:
- 家事の役割りとかはどうされてるんですか?
- 北斗:
- 共働きだから、やれることは私がやるけど、手伝えることは健介も一生懸命やってくれるし協力的だね。でも作れるのが、ちゃんこ鍋と卵焼きだけ。子どもに「ママの卵焼きより美味しい!」って言われてから調子に乗って、毎朝クマみたいに卵焼き作ってるよ。
親子円満の秘訣は・・・「1日1回のボディタッチ」!
― 現在 長男の健之介さんは高校2年生、二男の誠之介さんは中学1年生と、ふたりとも思春期&反抗期まっただ中!しかしブログでは毎日のようにおふたりの笑顔がアップされており、反抗期だなんて微塵も感じられません。どうやったらこんな風に育つのか。北斗さん流の子育てについて伺いました。
- 上田:
- 働きながら子育てをするって、どうですか?
- 北斗:
- 子どもたちが小さい頃は、毎日のように泣いてたね。「ママ行かないでー」って泣かれた時は「なんのために働いてるんだろう?」って罪の意識を感じたり。どのお母さんも一緒だと思うよ。でもね、今じゃ「バイバイ」って顔も見ないで行っちゃう。子どもって育つよ。
- 上田:
- お子さんとはどうやってコミュニケーションをとっていたんですか?
- 北斗:
- 子育ての環境って人それぞれだけど、うちの場合はとても恵まれた環境だったんだと思う。実家が歩いてすぐのところだし、妹も目の前に住んでるし、近所のおじちゃん・おばちゃんも私が子どもの頃からの知り合いだし。人に頼れるなら頼った方がいいよ。甘えられるなら甘えた方がいい。
- 上田:
- お子さんと会えない時間を埋めるために、やっていたことは?
- 北斗:
- 休みの日はいつもくっついてるし、1日に1回は必ずハグをする!今は大きくなってハグできないけど、背中を触るだけでいいの。「元気?」とか「よっ!」とか言って触る。健介にも、1日1回は触れるようにしてるの。だってあったかい肌に触れられるのって、そばにいなきゃできないでしょ。生きてなきゃできない。だからそばにいる時は、必ず1日1回は触れる!あとね、仕事で遅くなった日は寝ちゃってる2人の耳元で「大好きだよ~、愛してるよ~、世界で一番好きだよ~」って言ってるね。
- 上田:
- お子さんと喧嘩をしたらどうするんですか?
- 北斗:
- やればいいのよ、どんどん!今、反抗期で私に言い返したりしてくるけど、どんどんやればいいと思ってる。「誰に向かって口聞いてるんだ!」って言うのはもっともな意見なんだけど、あまりに押さえつけたらどうなる?外で爆発するよね?だったら家の中で爆発しててくれた方が良くない?はけ口なくなっちゃうじゃんね。
- 上田:
- PTAの活動とかにも積極的に参加されてると伺いましたが?
- 北斗:
- そうそう。仕事してようとしてまいと、やれることはやりますって感じ。あのね、お母さんたちつい勘違いしがちなんだけど、「ママ友」って言葉が流行ってるじゃない?まず「子どもがいてこその母親」ってのを忘れちゃいけない。お母さん主体になってることがよくあるんだけど、子どもがいるから学校に行くの。だからやるだけ。あと小さい頃は学校に行くと「ママが来た!」って喜ぶのよ。
- 上田:
- 学校でのお子さんの姿も見えますね。
- 北斗:
- 子どもって3つの顔があって、「家での顔」「学校での顔」「通学路で友達に見せる顔」。このトライアングルで本当の子どもの姿が見えるよね。お仕事をさせてもらってて本当に申し訳ないんだけど、第一優先は子ども。授業参観に行けないなら、お仕事はちょっとお断りさせてもらう。それはね、子どものためだけじゃないのよ。自分がいつか歳をとった時に、思い出がひとつもないのは後悔するなって思うから。
- 上田:
- そういう気持ちが、お子さんに伝わっているのかもしれませんね。
- 北斗:
- どうだろう?ハグしようとすると逃げるよ。とっ捕まえるけどね(笑)!
北斗晶の鬼嫁流 ~子育てクイズ~
― ここからはクイズ形式で進行。会場のママたちに答えてもらいました。第1問は穴埋めクイズ。「仲良しな北斗ファミリーには○○がない」。会場からは「門限!」「時計!」などの答えが出ましたが、正解は果たして・・・
- 北斗:
- 正解は「家の中でのルールがない」!例えば、食べたお皿を下げる。脱いだものをカゴに入れる。靴を揃える。冷蔵庫は開けたら閉める。これってルールじゃないでしょ?人として当たり前のことだよね。子どもも大人も一歩玄関から出たらルールの始まり。交通ルールとか、世の中ルールで溢れてる。だから家の中くらいは別に自由でいいじゃない!って。人としてやることやってりゃ、好きなことやっていいじゃない!って考えなの。
― 2問目は、子どもの本音を引き出す会話クイズ。北斗さんはお子さんが学校から帰ってきたら、子どもが本音を言いやすようある言葉をかけるそうです。①今日は誰と喧嘩した?/②今日は楽しいことあった?/③今日は嫌なことあった?さぁ、どれだと思いますか?
- 北斗:
- 正解は②「今日は楽しいことあった?」。やっぱ学校のことって気になるじゃない?いじめ問題があったりするし、私ももちろん心配。でね、「今日は誰かと喧嘩した?」「嫌なことあった?」ってネガティブな話題から入ると、子どもは殻を閉じちゃう。だから「楽しいことあった?ママにもネタちょうだいよ!」って話の流れを作ってから扉を開くと、ポロッと出てきたりするんだよね。
- 上田:
- お子さんがもしお友達の悪口を言ったら、北斗さんはどうするんですか?
- 北斗:
- 一緒になって悪口言うよ!「あのヤロー!アイツ性格悪そうだもんな!」って。
- 上田:
- お子さんがもしお友達の悪口を言ったら、北斗さんはどうするんですか?
- 会場ママ:
- (ええ~!?)
- 北斗:
- なんて母親だ!って思ったでしょ?ホント、そうなのよ。「アナタも悪かったんじゃない?」「明日学校に行ったら先に謝りなさい」っていうのが本当は一番いい母親。でもさ、自分がもし旦那や友達に愚痴った時、「お前も悪かったんじゃない?」って言われたら超イヤじゃない?「なにコイツ?もう2度と話さねー」って思うでしょ?子どもも一緒だと思うの。「お母さんは絶対にお前の味方だよ」って一緒になって悪口を言ってあげる。すると面白いことに、「でもアイツもいいとこあるんだよ。俺も悪かったかもしれない」って子どもの方から言い出すの!不思議だよね~。人の悪口はもちろんいけないんだけど、家族だから分かってあげたい。帰りづらい家が、一番嫌だなって思うんだよね。
― ラスト3問目は、北斗家で絶対に守らなければいけない決まり事。「○○だけは持って帰ってこい!」。なんだと思いますか?
- 北斗:
- 答えは「命だけは持って帰ってこい!」。息子が小学生になる時なんだけど、通学に1時間もかかる場所だったのよ。小さな背中に大きなランドセルを背負わせた時にどうしても伝えたいことがあって、手を握りながら聞いたの。「一番大切なものなに?」って。そしたら「家族」って答えたの。だから「とってもいい答えだけど、それは違う。家族が一番大切なんじゃなくて、一番大切なのは自分の命だよ。ママも自分の命が大切。だってママが死んだらみんな泣くでしょ?だから、ランドセルを学校に忘れてもいい。筆箱を忘れてもいい。教科書を忘れてもいい。なに忘れてもいいけど、命だけは必ず持って帰って来てよ。それがママとの約束だよ」って。
- 北斗:
- こういうのってすぐ忘れちゃうんだろうな~と思ってたら、小学校4年生の時にグチャグチャの作文を見つけてね。「これからも僕は、命だけは持って帰ろうと思います」って書いてあったの。泣いたよねー!手でキレイに伸ばして、今でも私の宝箱にしまってある。最初の言葉って、子どもは結構覚えてる。たった一つの約束でいい。命だけは持って帰ってこい。
質問タイム
- 会場ママ:
- 喧嘩した時は、どう仲直りしていますか?
- 北斗:
- そんなの、チューすればいいんだよ(笑)!この歳になると、喧嘩してるのがバカらしくなる。どっちが謝るとかじゃなくて、歩み寄ることが大切だよね。
- 会場ママ:
- お料理の幅がすごい広いですが、アイディアはどこから?
- 北斗:
- 家の周りね、田舎だから車を出さないと買い物に行けないの。買い物に行くのが面倒くさいから、家にあるものを混ぜてるだけ。焼肉のタレとかドレッシングって余ってるでしょ?それを「魚にかけたらどうだろう?野菜にかけたらどうだろう?」って。固定観念をなくせば、料理の幅は広がるよ。焼肉のタレだけど焼肉に使わなくったっていいじゃんね?
― 終始 軽快なテンポで子育て術を語ってくれた北斗さん。トークショーが始まる前には「せっかく天気悪いのに赤ちゃん抱いてきてくれたんだから、写真全然撮っていいからね!」とまさかの写メ解禁。こういった優しさが、北斗さんが多くの人から愛される魅力のひとつなんだろうな~としみじみ感じました。後半の「命だけは持って帰ってこい」には、会場のママたちの目にも涙が・・・(スタッフも涙)。北斗さんと同年代のお子さんを持つママにも、これから子どもを成長させていく後輩ママにも、大切にしたい子育て術がたっぷり詰まった一時間でした。次回のトークショーもお楽しみに!