飯田圭織×辻希美 モーニング娘。からモーニングママ。へ
~アイドルの子育てリアルライフ~
12月12日(土)に日本テレビで開催された、
元モーニング娘。の飯田圭織さんと辻希美さんのトークショー。
会場には若いママを中心に、キッズやパパもたくさん集まってくれました。
飯田さんは、2歳半の息子さんのママ。
辻さんは、8歳の長女、5歳の長男、2歳の二男、3人のママ。
モーニング「娘」。からモーニング「ママ」。へと成長されたお二人。
どんな子育てライフを楽しんでいるのか、たっぷりお話いただきました。
司会は、日本テレビアナウンサー・上田まりえ。
大盛り上がりだったトークショー、その全貌をレポートします。
アイドル時代の私
― 飯田さんは1997年、18歳の時。辻さんは2000年、15歳の時にデビュー。アイドル時代に、今のママの姿は想像できましたか?
- 飯田:
- 私は「多分、子育てできるかな」って思っていました。初期メンバーだったので、出産はしていないけど子どもたちの面倒をたくさん見ていたから。のんちゃん(辻さん)が入って来た時は小学生で、「収録中はお菓子食べちゃダメよ」から教えていたんです。
- 辻:
- 私の場合は、自分だけじゃなくて誰もが想像できなかったと思います。24時間のうち15、6時間泣いていたので。今、全く泣かなくなった自分がスゴイと思う。出産の経験を積むごとに強くなった気がします。
― 先日、同じくモー娘。メンバーの後藤真希さんが女の子をご出産。どんどんモーニングママ。が増えていますが…
- 辻:
- メンバーの半分以上がママになったよね。みんなママになる前と、ママになってからと、表情や話し方が変わってビックリする。
- 飯田:
- 私が一番驚くのは、のんちゃん!昔はすごい注意ばかりしてたのに…今ももちろん先輩と後輩なんですけど、ママ友みたいな感じだよね。
仕事と子育ての両立
― 仕事と子育てを両立する中、ストレスが溜まることもあるハズ。イライラした時はどうするんでしょう?
- 飯田:
- 私は基本イライラしないタイプなんですけど、イライラスイッチが敏感で、入りそうになったらとりあえず休みます。子どもが生まれたばかりの時は休んじゃうことに罪悪感があって、マイナス思考になってて。でも休む時は休んで、リフレッシュして、明るく子育てしている方が、子どもにも自分にもいいなって気づきました。
- 飯田:
- 一度、忙しかった時に息子に「うるさいから静かにして!」って言っちゃったことがあるんです。そうするとしばらくして、「ママうるさい!静かにして!」って真似されちゃって。だから自分が余裕を持って子どもに接さないと、全部子どもに伝わっちゃうって身に染みて感じたので、余裕を持つことって大事だなぁと思います。子どもは自分の鏡。良いことを教えると、良いことを覚えてくれる。なんでも吸収する時期だから、良いことをたくさん教えてあげたいですね。
― 一方、3人のお子さんを育てる辻さんは…
- 辻:
- 私はストレス溜まったら、部屋の模様替えをします。家にいることが多いので、ちょっと配置を変えたり観葉植物を足したりするだけで、気分が変わってスッキリしますね。
- 辻:
- あとは、長女が料理に興味を示してくれているので、一緒にご飯やお菓子を作ることが楽しいですね。私が細かい作業が好きで、遺伝したのか、長女もすごい細かい作業が好き。お母さんと娘というより、友達感覚になっていいなと思います。最近は恋愛話なんかも…
- 飯田:
- ホント!?
- 辻:
- でも「パパには言わないでよ。ダメだよ。面倒くさくなるから」って。
- 飯田:
- それも分かってるんだ?スゴイ!
理想のお母さん像
- 飯田:
- 私は、北海道にいる自分のお母さんですかね。16歳から親元を離れて住んでるんですけど、何かあるとお母さんに電話して、すごく重みのある言葉を返してくれる。息子がすごい笑うんで、「すごい笑うんだよ~」って話したら、「それはあなたがよく笑ってるからよ」って。頑張って子育てしてることを認めてもらえたように感じて、すごく嬉しかったです。
- 辻:
- 私もやっぱ自分のお母さんですね。自分がいっぱいいっぱいになっている時に、お母さんは家事も育児も全部、普通の顔してやってる。お母さんみたいな人になりたいなっていうのを目標にして日々過ごしています。
我が子がアイドル…あり?なし?
- 辻:
- うち、ここ一週間くらいで本当に言い始めたんですよ。「入れたい」か「入れたくないか」っていうと、入れたくはないです。私が12歳からこの世界に入って、中学・高校っていう一番楽しい時間をゆっくり過ごせなかったので、ちょっとやり残したなっていう思いがある。自分が出来なかったからこそ娘には経験してもらいな~って。本気でやりたいっていうんだったら、ま~いいんじゃない?って話はしてます。うちの旦那が芸能界には入れたくないタイプなんですけど…、でもギターを一緒に練習したりしてますね。
- 飯田:
- うちものんちゃんと同じで、ホントはあまりお勧めはしたくないのが本音です。でももしやりたいと言ったら、「自分の力だけで挑戦してみなさいよ!」って。私も自分自身でオーディション受けて、自分自身で勝ち抜いてきたので、そう思いますね。
- 上田:
- ご自身のオーディションの時、親御さんはなんて?
- 飯田:
- 「行ってスッキリしなさい」って言われました。幼稚園のころから「アイドルの歌手になりたい」って言ってたので、そこで止めると一生この子、言い続ける!って思ったんでしょうね。
夫婦喧嘩について
- 上田:
- 夫婦喧嘩ってありますか?
- 飯田:
- 結婚してすぐは喧嘩が多くて…私が北海道で彼が大阪なんですけど、味噌汁の味噌の味からお醤油の味、色々なものが違い過ぎて喧嘩になることは多かったです。お互いどっちが譲るのかっていうことを喧嘩しながら決めて、今にたどりついたのかな。
- 飯田:
- 例えば私は仕事に行くと仕事スイッチが入って男の人っぽくなって帰って来るみたいで。そういう時は旦那さんもそういう心構えで迎えてくれる。逆にうちの旦那さんは忙しくなるとピリピリするので、疲れてきたかな?って思う時に旦那さんの好物を晩御飯に出して「頑張ってね」って迎えます。
- 辻:
- うちは結婚9年目になるんですけど、最初の3年くらいはホント毎日喧嘩してました。紙に「実家に帰らせていただきます」って。でもそうやって逃げてても夫婦として前に進めないって気づき始めて、なら喧嘩すればいいの?我慢すればいの?って考えたんです。でも我慢するのって、ちょっと違うかなって思うんですよ。我慢して我慢してストレスが溜まって爆発した時が、一番怖いなって。だからまだ冷静な自分の時に、思ったこととか気持ちをお互い話すようにしてから、喧嘩はまったくなくなりました。あとは、見て見ぬふりをする。気になっても、見て見ぬふりをしたらどうするんだろうなって観察します。「今日機嫌悪いな」って思ったら、敢えてほうっておく。そういうことが、最近ちょっと出来るようになってきましたね。
質問タイム
- 会場ママ:
- いま妊娠7ヶ月。産休中にやっておいた方がいいこと、教えて下さい!
- 飯田:
- 私は是非、温泉とか夫婦で旅行に行ってもらいたいなって思います。子どもが生まれてから一緒に行くのも楽しいですけど、夫婦二人の楽しい旅行はしばらく経験できなくなるので、是非ともお二人で旅行に行ってください!
- 辻:
- 私もそうですね。夫婦の時間を大切にしてほしいな~って思います。あとは、お腹の写真を撮ってほしい。子どもに見せると興味を示したり反応するので。多分これからどんどん大きくなるんですよ、なのでお腹からの成長を撮って欲しいなと思います。
- 会場ママ:
- 1歳半の娘と、どういう風に遊んだり触れ合ったらいいですか?
- 飯田:
- いっぱい話してあげて下さい!うちは「まだしゃべれないな~」と思いながらも、一人の人間としてしゃべってたら会話するのがすごい早くて。一人の人間としてしゃべってあげると、「しっかりしなきゃ!ちゃんとしゃべらなきゃ!」って思うみたい。
- 辻:
- 私はよく公園に連れて行って、泥団子をたくさん作って並べて、それを潰させるっていうのをよくやってます。子どもってなんでも壊したがるんですよ。なので壊されてもいい泥団子を大量に作って、潰させてますね。
― 最後の質問は、パパから。
- 会場パパ:
- 旦那さんにされて嬉しかったこと、助かったことは?
- 辻:
- うちは3人目が生まれてから、本当に育児をすごいやってくれるんですよ。言わなくても動いてくれる。私が家事をやっている時に、子どもと話したり遊んでくれたりしているのが一番助かるかな。
- 飯田:
- 私はお風呂がすごい大好きで、子どもが生まれる前までは毎日一時間とか入ってたんですよ。でも生まれてからはホント入れないし、ゆっくりも出来ないじゃないですか。でもある時に旦那さんがそれを感じ取ったみたいで、知らない間にお風呂掃除して、お風呂入れてくれて、「ゆっくり入んなよ」って言ってくれたんです。そういう時間を作ってくれたのが、すごい嬉しかった。
― 10代のアイドルの印象だったお二人が、立派なママへと成長した姿に驚かされたトークショー。青春時代をモーニング娘。で過ごしたママたちは、「アイドルも普通のママなんだ」と心強く感じたようです。次回のトークショーもお楽しみに!