第12章 牢獄から死刑台へ

ウィリアム・ハミルトン
《死刑に処されるマリー・アントワネット 1793年10月16日》

1793年10月3日、マリー・アントワネットは革命裁判所に召喚された。迅速な裁判を経て、国家反逆罪とされ死刑判決が下された。10月16日に彼女は死刑台に連行された。ウィリアム・ハミルトンはこの一連の出来事の最後の瞬間をカンヴァスにとどめている。
当時「カペー未亡人」と呼ばれたマリー・アントワネットはその時、白い部屋着をまとい直立して天を見上げており、その様子は威厳に満ちていた。彼女が告解することを拒んだ立憲政府の司教が死刑台まで同行し、死刑執行人アンリ・サンソンが両手を縛った。王妃の高貴で毅然とした態度は、兵士たちが制止する群衆の憎悪に満ちた情感と著しい対照をなしている。

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