06/10/16 OA
世界最高級お宝アニマル
〔世界最高級の皮〕
高級ブランドのワニ革のバッグや服。
これには、"イリエワニ"という世界最大のワニの「腹部の皮」が使われている。
イリエワニは、ウロコが小さく整っているうえ、柔軟性、耐久性にも優れ、 40年は持つといわれているのだ。
そんな、イリエワニの皮を産地から輸出する方法とは、「生で塩漬け」。
その後、"世界最高級のワニ革"へと加工されると、 小さなハンドバッグで90〜180万円、 オートクチュールの衣裳の中には2000万円以上のものもあるのである。
乱獲により、一時は激減したイリエワニだったが、 現在は、繁殖させるためにワニ園が作られるなど対策がとられている。
〔世界最高級の糸〕
高級な「カシミヤ」よりも、 さらに上を行く世界最高級の繊維が"ビクーニャ"。
ビクーニャは、アンデス山脈の4800m以上の高地に生息するラクダの一種。
この体毛は、1kg 5万円という高値で取引される。
その高値の秘密は、細さ。
カシミヤの16ミクロンに対し、ビクーニャはわずか10ミクロン。
そのため、さらにしなやかな繊維が作り出せるのだ。
値段もカシミヤの10倍で、ビクーニャのショールは約50万円。
コートにいたっては600万円にもなる。
近年、絶滅寸前まで追い込まれたビクーニャは、ペルー政府が厳重に保護し、 アンデスの原住民だけが2年に1度、毛を刈ることが認められている。
その量は、ジャケットにして700枚ほどにしかならないと言う。
