世界まる見え!テレビ特捜部
06/10/16 OA
エジプトの歴史を盗んだ男
エジプトの広大な砂漠に点在する古代遺跡。
ここは、古くから「墓どろぼう」があとをたたない。
そんな中、驚くべき知能犯が現れた。
それがイギリスのケンブリッジ大学で古美術の修復技術を学んだ
"ジョナサン・トクリー=パリー"。


彼は、歴史的にも貴重なアメンホテップ3世の石像をどろぼうから安く買い叩き、
国外で高く売ろうと考えたのだ。


しかし、そのまま国外に持ち出すことは出来ない。
そこでジョナサンは、得意の修復技術を使い、本物の石像を安物のみやげ物に
見えるようにしたのである。
さらに以前に、発見されたコレクションに見せかけるため、 古いラベルを偽装し、美術展に出品。
それが南アフリカの大富豪の目にとまり、およそ1億3千万円で売れたのである。


こうした完全犯罪を続け、ロンドンのブラックマーケットの中心人物となった ジョナサンだったが、仲間のちょっとしたぬけがけで結局逮捕。
その後、この密輸組織を調べると、 驚くことに、エジプトの遺跡の警備員や警官までもが多数含まれていたのだ。
携帯サイト