06/10/23 OA
燃えよ!鍛えよ!女たちの少林拳
中国河南省に広がる崇山山岳地帯。
この地は、中国武術のふるさととも言われ、多くの僧侶が修行を積み重ねている。
その中でも、世界的に有名なのが、中国最強の武術『少林拳』。
この少林拳を会得するため、多くの人々が日夜厳しい修行に明け暮れているのだ。
今から1500年前、そんな厳しい少林拳の世界に飛び込んできたのが、時の皇帝の妹、永泰(えいたい)王女。
権力争いが絶えない王宮の生活に疲れ果ててしまった王女は、地位や贅沢な生活を捨てて出家、少林寺にやって来たと言う。
だが、女性である永泰王女は、女人禁制の少林寺で修行することは許されなかったのだ。
そこで彼女は、少林寺の近くに、女性のための寺「永泰寺」を建造。ここで、付き人たちと共に仏教と少林拳の修行を始め、見事、少林拳を修得したのである。
現在でも、この永泰寺には、永泰王女の教えを継承する1000人近くの尼僧たちが仏に仕え、厳しい修行を行っているのだ。