07/01/15 OA
トイザらスに隠れていた天才強盗犯
1997年、アメリカでレストランを狙った驚くべき強盗が現れた。
その犯人は、夜中に屋根を壊して店内に入り、朝まで待つと、
やってきた店員を脅して金を盗みさる・・・と言う手口を使うことから、
「ルーフマン(屋根男)」としてその名を知られるようになったのだ。
その犯人の名は、ジェフリー・マンチェスター。
彼は、かつて陸軍特殊部隊に所属していた経験を悪用し、
現場に証拠を残さない手口で、次々と犯罪を重ねていったのである。
だが、2000年5月20日。
「ルーフマン」ことマンチェスターは、ついに逮捕された。
彼が収容されたのは、厳重な警備で知られるブラウンリーク刑務所。
しかし4年後、マンチェスターはここから脱獄したのである。
なんと彼は、トラックの下のくぼんでいる部分に身を隠し、
まんまと刑務所の外へと出たのである。
だがマンチェスターは、さらに驚くべき行動に出た!
巨大おもちゃチェーン店トイザらスに入ると、
展示棚の後ろのスペースに、隠れて住み始めたのだ。
だがまもまく、クリスマスが近づき、トイザらスに人が増えてくると
隠れているのが難しくなってきた。
そこでマンチェスターは、トイザらスの隣の空き店舗に侵入、
階段下にあったスペースを、自分の部屋にすることに。
トイザらスとの間に通路を作り、電線や監視カメラのケーブルまで
引いてしまったのだ。
さらに!
彼は現金を手に入れるため、トイザらスを襲撃、金を奪ったのである。
その現金を手に、街へと繰り出したマンチェスターは、
偽名を使って一般人に成りすまし、恋人まで作ってしまったのだ。
だが、そんな余裕が災いし、ある日、トイザらスでの強盗に失敗。
脱獄囚ジェフリー・マンチェスターが隠れ家を作って
町で生活していたことが発覚したのである。
そして、恋人に会いに来たところをあえなく逮捕。
全米を驚かした強盗犯のあっけない最後だった。