世界まる見え!テレビ特捜部
07/01/22 OA
皇太子妃はシングルマザー
2001年8月25日、北欧ノルウェーのホーコン・マグナス皇太子がご成婚。
お相手の女性は、当時27歳のメッテマリット・チェセムホイビー。
しかし、皇太子妃となったメッテマリットは、
幼い息子を持つシングルマザーだったのだ。
これは、ノルウェー王室にとっては前代未聞の事。
まさに禁断のラブストーリーであった。


二人の運命的な出会いは1996年夏。
ロックコンサートに来ていたホーコン皇太子は、
友人からメッテマリットを紹介された。
ホーコンは自分が皇太子である事をメッテマリットに告げるが、
彼女は、特に気兼ねする事なく、ありのままの自然体で接したのだ。


それから3年後の1999年。
皇太子とメッテマリットは、同じコンサート会場で再会。
これが大きなきっかけとなり、皇太子はメッテマリットに恋心を抱き、
新しい住居が見つからず困っていたメッテマリットに、『同居しよう』と提案。
ノルウェーでは、ルームメイトとして、男女が同居する事は
一般的に行われていたが、相手は皇太子。
しかも、メッテマリットには、幼い息子マリウスがいたうえ、
彼女は人に言えない過去を抱えていたのだ。


実は、メッテマリットは、高校生の頃から夜遊びに明け暮れ、異性関係も奔放・・・
息子のマリウスも、麻薬ディーラーで逮捕歴のある男との間にできた
子供だったのだ。しかしその後、シングルマザーとして息子マリウスと、
真面目に生きることを選んだのである。


そんなメッテマリットは、<私は皇太子の交際相手にふさわしくない>と、
すさんだ自分の過去をホーコン皇太子に全て告白。
すると、皇太子はそんな正直な彼女に益々好感を持ち、
変わらぬ愛を誓ったのである。
そして、メッテマリットも彼女の息子マリウスを我が子のように可愛がってくれる
皇太子の事を<生涯をかけて愛する人>と感じるようになった。


一方、皇太子の父である国王は、当初、
 そんな二人の交際を快く思ってはいなかった
しかし、皇太子の真剣な思いが伝わり、メットマリットとの交際だけではなく、
結婚をも認めてくれたのである。だが、大きな問題が・・・。
<二人の交際は、国の品位を落とす行為>として、国民が大反対したのだ。
そこでメッテマリットは、国民に自らの過去を打ち明け、謝罪する事を決断。
この彼女の告白は、多くの国民の心を打ち、賞賛の拍手が送られたのである。
こうして、ホーコン皇太子とメッテマリットは、
晴れてご成婚の日を迎えることができ、現代のシンデレラ、
シングルマザーの皇太子妃が誕生したのだ。
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