1999年10月。
フランスの小さな町シャベネーで、若い女性の遺体が発見された。
遺体は走行中の電車から突き落とされたものと判明。
事件を担当したへマール大佐が、遺体に残された腕時計を調べると、
その時計はイギリスでしか製造、販売されていないものと分かったのだ。
そこで、ただちに国際犯罪に関する情報を管理する機関『インターポール』へ
協力を要請したのだった。
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すると、フランスに留学中の若いイギリス人女性が
行方不明になっていることが判明。
その留学生の両親が確認した結果、発見された遺体は
イギリス人のメーガン・トンプソンであることが分かったのだ。
その後、聞き込み捜査を開始した警察はついに目撃情報を入手。
しかし、犯人の顔のモンタージュ写真を作成するも、犯人発見は困難を極め、
事件は暗礁に乗り上げてしまった。
そんな中、再びフランスの列車内で殺人事件が発生!
被害者はまたも若い女性。
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だが今回は、列車内にいた不審人物の身分を偶然、車掌が確認していたため、
容疑者の身元が割れたのである!
その男の名は、シド・レザラ。
メーガン殺害犯のモンタージュ写真の男とそっくりだったのだ!
早速、警察はレザラのアパートに乗り込んだ。
だが、レザラの姿はなく、代わりにまたも若い女性の遺体を発見。
これで被害者は3人。一刻も早く犯人を取り押さえなければ!
交友関係を捜査した警察は、レザラの元恋人の女性宅に
無言電話がかかってきたことを掴む。
その電話はフランスからではなく、ポルトガルの首都リスボンからと判明!
早速インターポールを介し、ポルトガル警察の協力を求めたところ、
捜査官が町をうろつくレザラを発見!
ようやく犯人逮捕に至ったのである。
ところが事件はまだ終わらない!
何と、犯人レザラは刑務所内で自殺を図ったのだった。
事件は多くの謎を残したまま、後味の悪い結末を迎えることとなった。
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