世界まる見え!テレビ特捜部
07/03/05 OA
謎の幽霊強盗
1987年、カナダにあらわれた謎の『幽霊強盗』。
犯人は、真っ昼間の銀行に客をよそおいやってくると、
窓口の行員に、無言のまま、そっと銃を向ける。
これが、『幽霊強盗』の常とう手段。
決して大声は出さずに、窓口ですぐに用意できる金額だけを要求、
現金を奪うと、客にまぎれて何事もなかったかのように去っていくのだ。
なんと、この犯人は同様の手口で、3年に渡り、60もの銀行から、
1億円あまりを強奪したのである。
何の手がかりも残さず、警察をあざむき続けた前代未聞の幽霊強盗。
その犯人の名は、「ギルバート・ギャラバン」
なんと彼は、アメリカで指名手配中の脱獄囚だったのだ!


実はギャラバン、脱獄した後、国境を越えてカナダに逃亡。
ホームレスの男から身分証を買いとり、「ロバート・ホワイトマン」と言う男に
なりすまして、就職し、結婚までしていたのである。


しかし、ある日、彼はカナダの銀行は、警備が甘いと言うことに気づく。
そこで彼は、家族に内緒で仕事をやめ、出張のフリをしては、
小型飛行機でカナダ各地を飛び回り、強盗を働いていたのだ。
こうして、奪った金で裕福な暮らしをしていたギャラバンだったが、
そのころ、手を出していた麻薬が、彼の化けの皮をはがすことに・・・


なんと彼は、麻薬の売人であった、バーのオーナー・トミーと共に
宝石店を襲撃する計画を実行。だが!!


襲撃後、ショットガンを忘れてしまったことから、トミーが割れ、
さらに、共犯者を調べるうち、ギャラバンが捜査線上に浮上。
警察が、彼の行動を調べるうちに、『幽霊強盗』の動きと同じであることに気づき、
ギャラバンの犯行であることがばれてしまったのだ。
こうして、ギルバート・ギャラバンは複数の強盗の罪で逮捕されたのである。
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