数千万年前、この地球の主として君臨していた恐竜。
彼らは、本当はどんな姿で、どんな生活を送っていたのか?
この番組は、恐竜たちの真実の姿をCGで再現し、
リアルな太古の世界を描いた番組である。
第一弾は、大ヒット映画『ジュラシックパーク』にも登場した、
ベロキラプトル。
実はこのベロキラプトル、映画では、かなり大きめに描かれていたが、 実際は大型犬位のサイズだったと考えられている。
彼らの主な生息地は、モンゴルのゴビ砂漠であった。
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【ベロキラプトル】 データ
○体長約1・8メートル ○体重45キロ ○鳥の祖先 ○肉食恐竜
○全身に羽毛(体温調節などに使われていたと推測)
そして、彼らは狩りの時、二手に分かれて攻撃するなどの作戦を企てる、
非常に高い知能を持っていたと推測されている。
近年、そんなベロキラプトルが、他の恐竜と戦っている瞬間に
化石になったと考えられる、珍しい化石が発見された。
その戦いの相手は、プロトケラトプス。
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【プロトケラトプス】データ
○体長2メートル ○体重180キロ ○草食恐竜 ○アゴの力が強い
発見された戦いの化石には、
ベロキラプトルの爪がプロトケラトプスの体に食い込む一方で、
プロトケラトプスが、ベロキラプトルの足に噛み付いていることが
鮮明にあらわされている。
しかしなぜ、このような化石が残されたのか?
今から約8千万年前、ベロキラプトルとプロトケラトプスが生息するゴビ砂漠に 極めて珍しい集中豪雨が襲った。
ようやく雨がやむと、狩りに出たベロキラプトルの群れが
プロトケラトプスを発見。
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ベロキラプトルは、二手に分かれ攻撃開始。
だが、激しい攻防が繰り広げられた次の瞬間、
集中豪雨によってもろくなった砂丘が突然、崩れ出し、
すさまじい雪崩のようになって、戦っていたベロキラプトルと
プロトケラトプスを一瞬にして飲み込んでしまったのだ。
こうして、戦っていた2頭の恐竜は、8千万年後、
化石となって発見されたのである。
土砂崩れのような形で、あっという間に閉じ込められた為に、
雨や風にさらされて損なわれることなく、戦うベロキラプトルと
プロトケラトプスが完璧な形で化石になったと考えられているのだ。
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