07/04/23 OA
よみがえる超巨大恐竜WORLD
今から10年前、南米アルゼンチンの原野で 無数の穴が開いた
不思議な砂地が見つかった。実はそこは、恐竜の産卵地。
ここで卵を産んでいたのはサルタサウルスであった。
【サルタサウルス】 データ
全長12メートル。体重10トン。
長い首と尻尾を持ち、植物を食べていた大型の恐竜。
サルタサウルスのメスたちは、毎年ここにやってきては
一度に10〜40個の卵を産んでいたのだ。
だが背の高いサルタサウルスは、4メートル近い高さから卵を産み落とすことになる。
一体どうやって卵を割らずに産卵していたのか?
一説には産卵のための長い管があったと言われ、
また後ろ足を曲げ腰を落とし、産卵していたのでは、とも言われている。
やがて卵からは30センチほどの赤ちゃんが誕生。
しかし、まわりは獰猛な肉食恐竜が彼らを狙っている。
そんな危機を乗り切る為、サルタサウルスの子どもたちの体には、
驚くべき機能が備わっていた。
近年発見された 子どもの足の骨の化石から、
サルタサウルスの体には、非常に多くの血管が通っていたことが判明。
つまり、より多くの酸素や栄養を体中にいきわたらせ、極めて早いスピードで成長。
巨大化して外敵から身を守っていたと考えられるのだ。
それでも凶暴な肉食恐竜たちに襲われ、多くのサルタサウルスが命を落とす中、
生き残ったメスたちは生まれ故郷の産卵地に戻り、
新たな生命を育んだのである。