07/05/14 OA
タイムスリップ びっくり恐竜ワールド
今回の舞台は8000万年前の南ヨーロッパ。
その頃のヨーロッパは多くの島々が点在し、巨大恐竜たちの楽園であった。
【ピロラプトル】データ
全長約2、4メートル。頭脳が発達しており、前足の爪が武器。
全身に鶏の様な羽毛が生えている。
肉食恐竜ではあるが、身体は小さい『ピロラプトル』は、
巨大恐竜を襲う様な"危険"を侵す事はせず、死んだ恐竜の肉を漁りながら、
数匹の仲間と暮らしていた。
時には、身体の大きな肉食恐竜『タラスコサウルス』に命を狙われ、
危なく食われてしまいそうになる事も多かった。
そんなある日、南ヨーロッパの海岸地帯を、大きな『地震』が襲った。
驚いた恐竜達は、広い浜辺へと逃げだす。
しかし、そこへ巨大な『津波』が!!
逃げてきた恐竜たちは、みな、波にのまれてしまったのである。
だがそんな中、一頭の『ピロラプトル』が、
その小さい身体で流木にしがみつき、命拾いをしていた。
そして数日後、彼は何とか小さな島へと流れ着く事が出来たのである。
< ポイント1 >
恐竜たちの住んでいた時代は、
地球上で『大陸移動』の起こっていた頃と重なっている。
そのため、大陸の移動と一緒に、場所を移った恐竜たちもおり、
『海で隔てられた場所でも、同じ仲間の恐竜たちが暮らしていた』事実は
あったと言う。
また、今回の『ピロラプトル』の様に"漂流物"に乗って
海を渡った恐竜たちも存在したと考えられている。
小さな島へ流れ着いた『ピロラプトル』は何とか息を吹き返すと、
島の中を間を求めてさまよい始めた。
すると、その島には驚くべき光景が広がっていたのである。
何と、前に住んでいた島にいた恐竜と『形は同じ』だが
『大きさの小さい』恐竜が住んでいたのである。
< ポイント2 >
実は、各地から発掘された『骨の化石の大きさ』から、
"場所が広く、エサが豊富にある場所"で暮らすと『恐竜は大きく進化』し、
逆に"狭く、エサの少ない場所"に長く暮らすと『小さく進化する』事が分かっている。
そんな不思議な島で、『ピロラプトル』は、
大型の肉食恐竜『タラスコサウルス』に遭遇した。
前の島では、全く歯の立たなかった相手だ。
だが、この島では『ピロラプトル』の方が"身体が大きかった"のだ。
そのため、『ピロラプトル』は、天敵『タラスコサウルス』を、
一撃で倒す事が出来たのである。
そしてその瞬間、『ピロラプトル』は、この新しい島の『王者』に君臨した!
恐竜の一生は、環境や自然の変化に、大きく影響を受ける物だったのである。