07/07/09 OA
知られざるスーパードッグSTORY
【SUPER DOG ニッパー】
ニューヨーク北部の田舎町にあるドーン動物保護施設には、
サーカスを引退した動物や虐待を受けた動物など、1000頭以上の動物が保護され、
のびのびと暮らしている。
そんなこの施設にアメリカ一有名な超売れっ子の
スーパースター犬「ニッパー」が暮らしている。
元々、ニッパーは、動物実験施設で殺されてしまう運命だったが
この動物保護施設で働くバンビ・ブルックに助けられ、ここで育てられたのだ。
そんなある日、アメリカの電気メーカー「RCA」が
会社のトレードマークになっているRCA犬を探すオーディションを開催。
バンビは、ニッパーがぴったりだと思って応募すると、
500匹の中から、見事、ニッパーがRCA犬に!!
以来、マスコット犬として、数々のCMやイベントなどで
活躍するようになったのだ。
こうして、彼が、テレビのCMやイベントなどで稼ぎ出すギャラは、
1年間でなんと、数千万円に及ぶと言われている。
そのニッパーのギャラは全部、彼が暮らす保護施設のエサ代や
施設の運営費に全部遣われているのである。
【SUPER DOG ペトロ】
アメリカ、災害対応チーム「K−9」のメンバーの大切なパートナーが、
「災害救助犬」と呼ばれる犬。
犬たちの役目は、地震や洪水などの災害現場で生存者を探し出す事。
中でも、キャロライン・ヒーバードが トレーナーを務める、
ジャーマン・シェパードのペトロは、最も優秀な救助犬と言われている。
そんな彼らが活躍したのが、1999年トルコを襲ったマグニチュード7.4の大地震、
トルコ北西部大地震。
死傷者6万人以上に及ぶ大災害で、町は瓦礫に埋もれていた。
災害救助犬のペトロは生存者を探すため、倒壊した建物の僅かな隙間から、
瓦礫の中へ入っていく。
もし、生存者がいれば、ペトロは激しくほえるのだが、全く反応を示さない。
ペトロが吠えないと言う事は、生存者がいないというサインのだ。
そして夜になっても、生存者は見つからない。
だが、そのとき!ペトロがけたたましい鳴き声をあげたのだ。
キャロラインはペトロの様子から、生死ははっきりしないものの、
人がいることを確信。
最後の望みをかけ、ペトロが反応した場所を掘り起こすと、
一人の女性が発見された。
こうして、災害救助犬ペトロの活躍により、尊い命が救われたのである。