07/10/29 OA
ハリウッド スキャンダル ハンター
アメリカのロサンゼルスは、世界的な有名人に出会う確率がきわめて高い街。
そして、そんな有名人を狙って数多くのカメラマンが集まってくる街でもある。
彼らはパパラッチと呼ばれ、どんな場所でも入り込み、
容赦なくスターの写真を撮りまくる。
彼らの撮った写真は、世界中の週刊誌などに売りさばかれ
1枚1000万円以上の値段がつくこともあるという。
そんなパパラッチたちを束ねるのが、
パパラッチ会社の社長、フランス人のレジス・ナパール。
彼の元には、毎日パパラッチたちから3000枚ほどの写真が送られてくる。
写真は通常、1枚、5万〜10万ほどで取引されるが
それがスクープ写真ともなれば、何倍、何十倍にも跳ね上がるのだ。
去年はブリトニー・スピアーズがシートベルトも無しに赤ん坊を膝に抱えて
車を運転していた写真が話題を呼び、その写真は約3500万円を売り上げた。
そんなレジスの元で働くパパラッチのひとりフェリックスが、
ブリトニー・スピアーズの家の前で張り込みをしていた。
すると彼女が車で外出、向かったのはごく普通の美容室。
店の中で、ブリトニーは「頭を丸坊主にする」と言っているというのだ。
まさに、大スクープの瞬間!!
しかも、ブリトニーはその後、ボディピアスのお店に入り、
お腹の下にタトゥーまで入れたのである。
翌日、レジスは電話の対応に追われていた。
ブリトニーが頭を剃っている写真の注文が世界中からかかってくるのだ。
こうなれば、レジスは値段をつり上げるのに苦労はしない。
この写真には、なんと860万円の値が付いた。
数日後、さらにブリトニーがマスコミを賑わせることに…
なんと彼女がパパラッチに向かって傘を振り回したところを
撮影されてしまったのだ。
その撮影をしたパパラッチのデビットはおよそ230万円のボーナスと
新車をボスのレジスから受けとったという。
ロサンゼルスでは有名人の行動から莫大な利益が生まれる。
ここは映画が作り出されると同時に
スキャンダルやゴシップが作り出される街でもあるのだ。