世界まる見え!テレビ特捜部
07/10/29 OA
超巨大台風 香港襲来

地球温暖化の影響で近年、勢力を拡大しているといわれる台風。
もしアジアの都市に史上最大規模の台風が直撃したら一体どうなるのか!?
これは、緊迫の災害シミュレーションである。


アジア屈指の経済都市「香港」。
近代的な高層ビルが建ち並び、港には積み荷を満載した船が往来している。
200X年9月、そんな香港に恐るべき台風が迫っていた。
太平洋上に、近年希に見る規模の巨大台風ヴァイパが発生。
勢力を拡大させながら西へと進んできたのだ。


日本の気象庁にあたる香港の天文台が台風警報を発令。
街の掲示板に数字の8が表示された。
これは「仕事を切り上げで帰宅することをうながす」サインで
かなり危険なレベルを意味する。


天文台では職員が注意深くヴァイパの進路を監視。
このまま西に進めば香港への直撃は避けられる…だが!
ヴァイパは突然、進路を北に変更、香港を直撃する事が判明したのだ。
すると港では、台風の接近にともない海の様子が急変、高波が瞬く間に建物を破壊。
なんと、波高は最大7.5メートルにも達していたのである。


一方、高層ビルエンジニアのチャック・ブルーワーは、市内のビルの30階で、
ビルがどれ程の強風に耐えられるか調査していた。
香港の高層ビルは、風速58mまでは耐えられるように設計されているが、
それを超えるとどうなるのかは、全くわからない。


そして夕方、超大型となった台風ヴァイパが香港に到達。
最大風速は89メートルを記録、猛烈な強風が容赦なく吹きつける。
ブルーワーのいた高層ビルの強化ガラスは粉々に砕け散ってしまった。
強風によって舞い上げられた物が、小型ミサイルのようにビルの窓を壊したのだ。


しかし、超大型台風で怖いのは、風や波だけではない。
長時間、海上を進んできた雲は20億トン以上もの水を蓄えており
700ミリを超える雨を降らせる。
その為、いたるところで地滑りが発生していた。


そこで、消防隊は救出活動を開始。
だが、命がけの救出活動が続く中、新たな脅威が迫ってきた!
それは台風の中心付近の風が海水を巻き上げて出来る、「海上竜巻」。
その威力は凄まじく、時速320キロで海上を移動し、
巻き込まれたら命の保証はない。


予想以上の台風の威力により送電システムがダメージを負い、香港が停電。
必死に続いている救助活動も、車のライトに頼るしかなかった。


翌朝、超大型台風ヴァイパは、香港に壊滅的なダメージを与え去っていた。
近年、温暖化の影響で海水の温度が上昇し、
台風やハリケーンの規模が大きくなっているといわれる。
我々はいつか来るであろう大規模な自然災害に備えていかなければならないのだ。


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