世界まる見え!テレビ特捜部
07/11/19 OA
オオカミになった男

イギリス南西部、ノースデヴォン郊外の森の中…
ここで、オオカミと暮らしているのは、
世界的に有名なオオカミ研究家のショーン・エリス。
彼は、絶滅の危機に瀕しているオオカミを救い
共存の道を探るべく、自らオオカミとなったのだ。
そんなショーンがこの生活を始めたきっかけは…


一時は、絶滅の危機に瀕していたオオカミだが、
その保護が世界的に行われるようになり、少しずつ数が増加。
すると、増えたオオカミが家畜を襲うようになってしまったのだ。
しかし、これまで、オオカミ対策といえば、駆除以外に方法がない。
そこでショーンは、人間とオオカミが共存出来る方法を探し出すため、
自らオオカミになることにしたのである。


そして現在、彼はオオカミの群れのボスとして、3頭を従え、
毎日、様々な苦労を乗り越えながら、
オオカミと共存出来る方法を探している。
そんなある日、ショーンの元に…東ヨーロッパ、ポーランド外務省から
『国内の牧場で、オオカミによる家畜の被害が続出しているので助けてほしい』と
書かれた手紙が届いた。


早速、ポーランドに渡ったショーンは、オオカミの『遠吠え』を利用し、
牧場からオオカミを遠ざける事にした。
実は、オオカミは、遠吠えの声を聞き分け、その群れが何頭で出来ているか
判断するといわれている。
そして、自分たちのグループより、大きな群れだと近寄らないのだ。


ショーンは、ラジカセと音の反射板を使って、
大きい群れの遠吠えが録音されている、テープを流した。
すると、それ以来、オオカミの被害が1件も発生しなくなったのだ。
今後ショーンは、オオカミの被害に悩む、世界各地の牧場で、
この方法を試してみたいという。
そう、彼が夢見る、人間とオオカミが共存できる日は
そう遠くないかもしれない。


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